特別試乗!世界に1台、トヨタ「86」の運動性能を崩さず居住性を引き上げた「86シューティングブレーク」試乗レポート(1/2)
- 筆者: オートックワン 編集部
- カメラマン:茂呂幸正
トヨタ86開発チームが今年トライしたのがシューティングブレーク!
2012年に発売されたトヨタ86、これまで数多くのチューナーやユーザーがカスタマイズを楽しんでいる。実はトヨタの開発チームも色々なカスタマイズに挑戦している。ただ、一つ違うのは「アフターメーカーがやれることは彼らに任せ、自動車メーカーでなければできないこと」にトライしていることだ。
そんなトヨタからの提案は、毎年8月に富士スピードウェイで開催されている86のお祭り「Fuji 86 Style with BRZ」で発表されることが定番となっている。
そんな今年のサプライズモデルは、今年6月にオーストラリアトヨタが公開した「86シューティングブレーク」の日本初披露である。何と2ドアクーペの86のリアセクションをスポーツワゴンにモディファイしているモデルなのだ。シューティングブレークは元々「狩猟用のオープン馬車」を意味するが、現在ではクーペとワゴンを融合した2ドアモデルの事を指している。
元々、86の登場以降、世界各国からオープンモデルや4ドアセダンなど、ボディバリエーション追加の要望があったと言うが、その中でも、86の販売台数世界第3位のオーストラリアトヨタは、「86の運動性能を崩さずに居住性を引き上げたい」と自らデザインを行ない、日本の86開発チームに提案するほど熱心だったそうだ。そんな熱意に対し、「絵に描いた餅ではなく、実際に一台実験部で実車を製作してみよう」と言う話になったそうだ。
リアゲート周りはレクサスCTのパーツを流用加工
86のルーフ/トランク部分を切断し、新たに専用のルーフ/ハッチゲートにコンバート。言葉で言えば簡単だが、実際の作業は大改造である。それもモーターショーで展示するようなデザインだけのモデルとは違い、「走る/曲がる/止まる」の性能をシッカリ確保したモデルに仕立てると言う、86開発チームのこだわりが込められているそうだ。
ルーフはワンオフだが、86の特徴の一つであるバゴダルーフではなく滑らかな形状となっている。リアゲート周りはレクサスCTのパーツを流用加工。これは既存のパーツを上手く組み合わせることで信頼性も確保…と言う意味合いもあるそうだ。
とは言え、86のリアフェンダーからの連携やリアコンビランプ、リアバンパーなどデザインを上手くバランスしている辺りは、さすがメーカー製の仕上がりだ。
ただ、ルーフラインが大きく変わっているため、フロントドアウィンドウのラインと合っていない部分や、リアクォーター/リアハッチはガラスではなくアクリル製である点、インテリアの内張りの継ぎ接ぎなどワンオフらしい部分も…。
ちなみにリアゲートは普通に開閉も可能で、裏側は加工の苦労の跡が見られるが、開閉アクションや開閉音、クリアランスなどは、トヨタクオリティをシッカリ維持している。
シューティングブレーク化により、ラゲッジスペースは上下方向に余裕ができたので、ラゲッジスペースは大きく向上。リアシート周りもヘッドクリアランスが約10cm増えたのと開放感アップは嬉しいポイントだ。
何と今回、この世界に一台しかないシューティングブレークに特別に試乗させていたくことができた。
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