日本版コンシューマレポート-スズキ 新型スイフト ユーザー試乗レビュー-(4/6)
- 筆者: 桃田 健史
新型スイフトのユーザー評価・レビュー/ドライビング
新型「スイフト」の「走りが凄い!」。そうした筆者の思い、ユーザーも同じだった。
「視界が良く、運転が楽だった」が全年代で75.8%、「キビキビ走る感じがした」同45.5%、と「走りの評価」が高い。「実物より大きなクルマに乗っている感じがした」「実物より小さいクルマに乗っている感じがした」という「広さ感に対する印象」より、「走りの印象」が勝っている。
さらに「車内がとても静かだった」が全年代で48.5%と、「上質な走り」を評価してくれた。
では、筆者の神奈川県箱根山中での試乗感想を以下に記したい。試乗直後、出迎えてくれたスズキ広報関係者に、筆者はこう伝えた。
「とんでもないモノ、作っちゃいましたね!」
その後、テーブルに座り、コーヒーで高まる気持ちを整理してから、筆者は竹内さんにこう言った。
「とても分かり易い商品だと思います」
「低速度で少し走っただけで、よく曲がるな、軽いな、楽だな、と感じますね」
「これなら、一般の方がディーラーで5分、10分走るだけでも、しかもハイスピードで走るわけではないですが、こうした違いを十分に分かってくれると思いますよ」
「とにかく軽い。軽々しいのではない。密度は濃いのに、軽い」
「(ある程度のスピードでコーナーを曲がると)『気持悪いくらい』よく曲がりますね。曲がっても曲がっても、まだまだ曲がっていく。可変ギアレシオステアリング(新型から採用)は、切り込み時のクイックさが確かにありますが、クイック過ぎない。それよりも、さらに切り込んでいった時、サスペンションとシャーシのバランスで、どんどん曲がっていく」
「サスが単純に硬くて、曲がっていく感じではない。路面からの突き上げ感も少なく、しかもロール量も大きくなく、それでもドンドン曲がっていく。初代スイフトより走りのレベルが数段上ですね」
さらに、筆者はこうも言った。
「日本国内の他のコンパクトカーと比較すると、目指す方向性が明らかに違いますね?」
それに対して竹内さんは、明快な答えをしてくれた。
「はい。スイフトのライバルは、プジョー、ルノー、ミニ、欧州フォードなどヨーロッパ勢ですから」
さらに続けて、
「世界戦略としてスズキのコンパクトカーを見た場合(日本では未発売、インド生産の)『Aスター/欧州名アルト』が、燃費重視や価格重視の面でベーシックなコンパクトカー市場を担います。新型「スイフト」は、さらにその上を狙っています。新型『スイフト』の狙いは、クルマを所有する楽しさです。そのなかで重要視したのが、初代で培ったハンドリングの良さのさらなる追求です」
新型「スイフト」の命は「走り」だ。「走りありき」で、燃費、デザイン、居住性のバランスを狙ったのだ。
「フィット」じゃ安全パイだ、「ヴィッツ」じゃ普通だ、「マーチ」じゃ物足りない、「デミオ」は趣味じゃない。そうした「脱日本コンパクトカー」をお望みの場合、新型「スイフト」がお勧めだ。
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。