スバル レヴォーグ(LEVORG)新型車解説/渡辺陽一郎(2/3)

  • 筆者: 渡辺 陽一郎
  • カメラマン:富士重工業/オートックワン編集部
スバル レヴォーグ(LEVORG)新型車解説/渡辺陽一郎
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レヴォーグの寸法は、レガシィとインプレッサG4の中間くらい

車種名

レヴォーグ

レガシィツーリングワゴン

インプレッサスポーツ

全長

4,690mm

4,790mm

4,415mm

全幅

1,780mm

1,780mm

1,740mm

全高

1,485~1,490mm

1,535mm

1,465mm

ホイールベース

2,650mm

2,750mm

2,645mm

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まずはスバル レヴォーグの成り立ちだが、プラットフォームはインプレッサスポーツ/インプレッサG4と基本的に共通。ホイールベース(前輪と後輪の間隔)は2,650mmだからインプレッサより5mm長いが、ほとんど変わらない。

ボディサイズは全長が4,690mm、全幅が1,780mm、全高は17インチタイヤ装着車が1,485mm、18インチは1,490mmになる

インプレッサG4に比べると、全長は110mm長く、全幅はセダンの40mm広く、全高は20mmほど高い。レガシィツーリングワゴンとの比較では、全長は100mm短く、全幅は等しく、全高は50mmほど低い。最小回転半径は17インチタイヤ装着車が5.4m、18インチが5.5mだからレガシィと同程度だ。

つまり取りまわし性は、レガシィとインプレッサG4の中間と考えれば良いだろう。

試乗をしないで注文する「賭け」

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内装のデザインはインプレッサとほぼ同じだ。インパネには若干の違いがあるが、メーターやスイッチ類の配置はほとんど変わらない。前後シートの間隔も同等になる。リアシートの座面と天井の間隔は、ルーフ形状の違いによってレヴォーグが若干広い。それでもインプレッサスポーツのリアシートに座れば(G4はセダンだから頭上が少し狭い)、レヴォーグの居住性が分かるだろう。

レヴォーグの居住性はモーターショーの取材時に出品車両をチェックしたが、シートの座り心地などを含めてインプレッサスポーツとほぼ同じであった。レガシィツーリングワゴンに比べれば、背が低い分だけリアシートは少し腰の落ち込む座り方だ。足元空間も狭まるが、大人4名が快適に乗車できる。

エンジンは先に述べたように、水平対向4気筒の1.6リッターと2リッターで、双方ともにターボを装着する。いずれも直噴式だからDIT(ダイレクト・インジェクション・ターボ)だ。

2リッターの動力性能は、レガシィの2.0GT・DITを試乗すれば想像できると思う。最高出力は300馬力(5600回転)、最大トルクは40.8kg-m(2000~4800回転)と強力で、ギヤ比も等しい。加速力を正確に知りたいなら、レガシィB4の2.0DITを試したい。車両重量が1560kgで、レヴォーグ2.0GTと等しいからだ。

スバル レヴォーグ

問題は1.6リッターのターボ。これはレヴォーグに新搭載されるエンジンだから、既存の車種では確認できない。最高出力は170馬力(4800~5600回転)、最大トルクは25.5kg-m(1800~4800回転)とされ、ノーマルエンジンでいえば2.5リッタークラス。車両の性格とスペックから考えて2.0GTよりもチューニングは大人しく、ターボのクセを抑えていると思うが正確には分からない。このあたりが試乗をしないで注文する「賭け」になる。ちなみに使用するガソリンは、2リッターがプレミアム、1.6リッターはレギュラーだ。

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安定指向の自然なハンドリングに仕上げると思われる

スバル レヴォーグ

レヴォーグの駆動方式は、エンジンを問わず全グレードがAWD(4WD)のみになる。

JC08モード燃費は、1.6リッターの17インチタイヤ装着車が17.4km/L、18インチが16km/L。2リッターは13.2km/Lだ。レガシィツーリングワゴンの2.5リッターが14.4km/L、2リッターターボが12.4km/Lという点を踏まえると、相応に優れた数値になる。

特に1.6リッターにはアイドリングストップも装着され(2リッターにはレガシィ2.0GT・DITと同じく装着されない)、ダウンサイジングターボの効果を得ている。

サスペンションはフロント側がストラット、リア側がダブルウイッシュボーンによる4輪独立懸架。このレイアウトもインプレッサと共通だ。ただし車両重量は1.6リッターが1520~1550kg、2リッターが1560kgで、インプレッサの2リッター/AWD仕様と比べて200kg前後は重い。ボディが拡大されてターボも装着するからだ。インプレッサの方向性から考えて安定指向の自然なハンドリングに仕上げると思われ、ボディ剛性も向上させるが、これまた正確なところは分からない。

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渡辺 陽一郎
筆者渡辺 陽一郎

1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向。「読者の皆さまに怪我を負わせない、損をさせないこと」が最も重要なテーマと考え、クルマを使う人達の視点から、問題提起のある執筆を心がけている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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