エコカーの真相/第七回 エコカー以上のエコ「電動アシスト自転車」がブレイク!(2/3)
- 筆者: 桃田 健史
- カメラマン:桃田健史
電動アシスト自転車が生まれて17年目、大幅にモデルチェンジ!
電動アシスト自転車をメーカー別で見ると、2つの勢力に分かれる。
「ヤマハ+ブリヂストン」と「パナソニック」だ。「ヤマハ+ブリヂストン」では、自転車本体を「ブリヂストン」が担当し、電動系ユニットを「ヤマハ」が開発している。
対する「パナソニック」は、パナソニックサイクルテック(旧ナショナル自転車)が車両に関わる全開発を行っている。
また、今年4月1日で「三洋電機」が「パナソニック」に吸収合併されたため、「三洋電機」の電動アシスト自転車事業は「パナソニック」との融合が検討されている。
電動アシスト自転車の原型は、ヨーロッパのモペット。
日本型モペットの第一号は1980年、ナショナル自転車(当時)が販売した「エレクトリック・サイクル」だ。しかしこれは原付扱いだった。そのためヘルメット着用、ナンバープレート取得などが義務付けされ、自転車というイメージではなかった。
それから14年後の1994年、ヤマハによる国への働きかけが実を結び、自転車扱いとしての電動アシスト自転車が登場。
その商品名が「PAS」だ。
「PAS」が登場して今年で17年目の2011年。8年ぶりのフルモデルチェンジとなった。
ラインアップは、いわゆるママチャリ系の軽快車/ナチュラシリーズ、CITY車シリーズ、小径車シリーズ、さらに幼児2人同乗基準適合の子乗せ車シリーズだ。
今回のモデルチェンジ、その注目点は5点ある。
(1)新ドライブユニット/耐久性と静粛性が向上
変速ギア位置に応じた最適制御→低いギアでのアシスト範囲の拡大
(2)新バッテリーボックス採用、長生きバッテリー(これまでの2倍)搭載
繰り返し充電回数が、旧型の350~450回→新型では700~900回へ。つまり、6Ahバッテリーパック(33,600円)分がお得に。
(3)デジタルメーター付きの新スイッチ
バッテリー残量表示をデジタル表示。残量21%まで10%刻み、同20%以下は1%刻み。
(4)新フレーム/新デザイン
乗り降りし易い。男女兼用を意識した様々なカラーバリエーションを設定。
(5)保障期間の拡大
従来の1年間保証から大幅に拡大。バッテリー(2年間)、ドライブユニット(3年間)、フレーム・フォーク(3年間)
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