エコカーの真相/第四回 軽自動車が消える!?新種エコカー「超小型モビリティ」の真実(1/3)

エコカーの真相/第四回 軽自動車が消える!?新種エコカー「超小型モビリティ」の真実
中国の電気自動車展示会。中国でも「超小型モビリティ」が流行りそう? ドイツの電気自動車展示会での試乗コーナー。欧州には「超小型モビリティ」っぽい電気自動車が様々ある トヨタ車体「コムス」。国土交通省の実証試験でも、「超小型モビリティ」のベンチマークとなっている ボルボの電気自動車の衝突試験車両。「超小型モビリティ」の動力性能は、こうした衝突試験との兼ね合いが大事 スズキ セニアカー「タウンカート」 画像ギャラリーはこちら

巷で噂が絶えない ――――――

「軽自動車と自動二輪車の中間ができる」

「軽自動車がなくなる」

「セグウェイで車道が走れるようになる」

お答えしよう。この噂は、“本当”であり“ウソ”だ。

この噂、その発進源は「霞ヶ関」。噂の車両は「超小型モビリティ」だ。

国土交通省が現在協議している「超小型モビリティ」について、新聞、テレビ、そして自動車雑誌などが不確実な情報をチラホラ流す。だから、様々な噂となる。

そこで筆者は「噂の真相」を知るために先日、国土交通省・自動車交通局にひとりで行ってきた。もちろん、ぷらっと寄ったワケではなく、「然るべき手続き」をとった。

その結果、以下のことが分かった。

①平成21年度に「環境対応車を活用したまちづくり研究会」が発足。また、大学関係者などを主体とする、「超小型モビリティ」検討会も実施。

②平成22年度に、群馬県桐生市、東京都千代田区、愛知県豊田市、京都府、福岡県福岡市、福岡県宗像市で「超小型モビリティ」の実証試験を行った。

③平成24年度、「超小型モビリティ」の試作、実用性・汎用性の検証、関連指針の公表。

つまり、いまから2年程でカタチが決まって、いまから3~4年程で市販される可能性がある、ということ。

では、この「超小型モビリティ」は、どんな格好で、何人乗りで、どんなパワーユニットで、どの程度速く走って、価格はいくら位になるのか?

筆者は現在、「超小型モビリティ」について集中的な取材をしており、そこから見えてきた同車の可能性を大胆予測してみたい。

その前に、なぜ「超小型モビリティ」が必要なのか?を見てみたい。

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桃田 健史
筆者桃田 健史

日米を拠点に、欧州、BRICs(新興国)、東南アジアなど世界各地で自動車産業を追う「年間飛行距離が最も長い、日本人自動車ジャーナリスト」。自動車雑誌への各種の連載を持つ他、日経Automotive Technologyで電気自動車など次世代車取材、日本テレビで自動車レース中継番組の解説などを務める。近著「エコカー世界大戦争の勝者は誰だ?」(ダイヤモンド社)。1962年東京生まれ。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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