山本尚貴選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(2/3)

山本尚貴選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」
山本尚貴選手と愛車のインテグラ 山本尚貴選手と愛車のインテグラ 山本尚貴選手と愛車のインテグラ 山本尚貴選手 山本尚貴選手 山本尚貴選手 (左)山本尚貴選手/(右)三智電子株式会社 代表取締役社長 佐々木氏 無限 CR-Z 画像ギャラリーはこちら

亜久里さんの迫力とオーラに驚きました!

V-TECっていうところもホンダの王道って感じで好きなポイントですね。でも実は今、クルマを買い替えたいんですよ。

―あら!どうしてですか?

18歳からですから、もう4年、12~3万キロ乗ってしまっているんです。それに車検がもうすぐ来るので、そろそろかな、と。

インテグラは生まれて初めて買って乗った自分のクルマなんで、すごく愛着はありますけど、現行モデルのクルマに乗ってみたいと言う気持ちが大きいんです。

―候補はありますか?

いっぱいあります(笑)。オデッセイ、アコード、それからCR-Z。

―アコードとオデッセイに共通点は見出せますけど、CR-Zとは意外ですね!

無限 CR-Z

そうですね、荷物が積めてミニバンの中でも背が低いというのは、移動の多い僕の生活に合ってると思うんです。特に今のアコードは顔もカッコイイですし、魅力的ですよね。

だけどCR-Zは今ホンダが推してるハイブリッドスポーツなので、単純に興味があるんですよ、乗ってみたいなって。

―実際に乗ってみたことはありますか?

残念ながら、市販車はまだないんです。JOY耐っていう、ツインリンクもてぎで開催されているレースがあるんですけど、そのエコクラスに参戦していたレース仕様のものには乗りました。

無限によるチューニングがされていたんですが、その時の印象がすごく良くて。市販車でも乗ってみたいなって思ったんですよね。

―それにしても用途というか使う・乗る目的が全然違うじゃないですか、かたやミニバン、かたや走り。どっちを重視します?

そこが悩みどころなんですよ!欲を言えばCR-Zのようなスポーツに振ったクルマが一台あって、オデッセイなどの荷物が積めるクルマがもう1台あればいいんですけど。

―じゃあ、もしCR-Zを買うならMTですか?

いや、そこも悩みどころです。MTに長く乗ったので、もうATでもいいかな、とは思っています。

―レースキャリアとともにトランスミッションもステップアップしちゃおうかな、みたいな感じですか?

それよりも今の(現行の)クルマってどうなってるんだろう、ってことを知りたい気持ちの方が大きいですね。メーカーが力を入れて開発されている最新技術を知りたいんです。

―レーサーになったきっかけは、クルマ好きなお父さんの影響が大きかったのでしょうか

父がレース、特にF1が好きで、僕も小さい頃から一緒に見ていたんです。子供の頃、日本グランプリを観に鈴鹿へ行ったのをすごくよく覚えています。92、93年でした。父の影響もあって僕はセナがすごく好きでした。

セナ=ホンダっていうイメージがあったので、ホンダのレーサーになるのが夢だった僕にとって、今こうしてHマークの看板を背負って走らせてもらってることや、スーツにHの刺繍がはいってることが夢みたいなんですよ。

―それで、カートを始めることになるんですね。お父さんの薦めで?

いえ、それが全然違うんですよ。父には強制されたことも薦められたこともないんです。祖母の家が鬼怒川にあるんですが、たまたま遊びに行ったときに、近所にカートコースがオープンしたんです。それで気軽に見学に行ったんですよ。

まさか乗れると思ってなかったのですが、そこでは4歳くらいの子がカートに乗っていて、子供でも出来るんだ、と。僕は当時6歳でしたが、そのまま乗って魅力にハマりました。

多分祖母の家に遊びに行ってなかったら、カートと出会うこともなかったですね。それから毎週のように通ってレースに出るようになって、という経緯です。

―運命的!

2002年中2のときに全日本カートでチャンピオンを獲りました。その次の年に亜久里さん(もとF1ドライバー鈴木亜久里氏)のチームに入ったんです。

今でも覚えてるんですけど、チームのオーディションを受けたとき、亜久里さんに「学校には行ってるのか?」と聞かれました。はい、と答えたら、「カートもいいけど、学校にもちゃんと行け」と。「学業も大切だ」と。

―意外な一言ですね!

はい、それに本人のオーラと言うか、迫力に驚きました。スターというか(笑)。そのオーディションに合格したおかげで、高校1-2年の2年間、イタリアのカートレースにも参戦させてもらいました。

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今井 優杏
筆者今井 優杏

自動車ジャーナリストとして、新車や乗用車に関する記事を自動車専門誌、WEBメディア、一般ファッション誌などに寄稿しながら、サーキットやイベント会場ではモータースポーツMCとしてマイクを握り、自動車/ モータースポーツの楽しさ・素晴らしさを伝える活動を精力的に行う。近年、大型自動二輪免許を取得後、自動二輪雑誌に寄稿するなど活動の場を自動二輪にも拡げている。AJAJ・日本自動車ジャーナリスト協会会員。記事一覧を見る

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