山本尚貴選手/今井優杏の「あなたの愛車教えてください!」(3/3)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井優杏
“部長”と呼ばれているその訳は・・・
―そのイタリアのカートレースでは、高校を休学して?
いえ、在籍したままです。実は高校の先生がカートをやってる人で、僕のことを知っていてくれていまして。高校受験の時に私立か公立かで悩んでいたときに、『うちに来い』と声をかけてくれたんです。それで特待生扱いで入学しました。
―特待生だなんて、すごい!
はい、今だから言えるんですけど(笑)。僕が向こう(イタリア)に行ってる間は出席扱いにしてもらえました。テストや大事な授業のときは帰国して、という生活でした。そういう理解ある先生がいたからレースにも集中できましたし、亜久里さんにも言われたとおり、勉強も頑張れました。
だってカートだけやってて勉強がダメだったら、せっかく誘ってくれたその先生の顔もツブしてしまうじゃないですか。
―その先生も肝が据わってるというか、寛大ですね
将来どうなるかもわからないガキんちょを学校に入れてくれて、本当に感謝してます。作新学院という、すごく大きな学校なので色んな生徒がいたんですが、僕も特殊だったと思います。あの環境がなければ今の自分はいなかったですね。
―イタリアに行って学んだことはありましたか?
人との付き合い方でしょうか。1年目は英語をしゃべるメカがいたので英語で話してましたが、やっぱり壁があるんですよ。それでイタリア語を猛勉強しました。ホテル暮らしを辞めて、メカニックと共同生活を始めたんです。イタリア語を話せるようになった2年目からはすごく可愛がってもらえるようになりました。
それ以来、レース中にトラブルが起こった時、皆すごく親身になってマシンの修復をしてくれたんですけど、それをみて思ったのは、レーサーって速く走るのと同じくらいに“人となり”、というか人を惹きつける魅力を持っているかどうかだな、と。これは日本でもそうですね。これからの課題でもあります。
―ところでなんで“部長”って呼ばれてるんですか?
僕も聞いた話なんですけど(笑)清涼飲料のCMキャラクターで“スーパー部長”っていうのがあって、それに似ていたらしいんですよね。そこからです(笑)
―見た目部長っぽい、とかじゃないんですね?貫録ある、とか
違うんですよ。
―このニックネームのおかげもあって、ホンダの若手ドライバーの中でピカイチの存在感ですよね(笑)
いや、色んな先輩に立ててもらって、こんなキャラで出させてもらってますから・・・。でもそれ以前に、ホンダのレーシングドライバーだっていう自覚はすごくあるんです。僕が子供の頃憧れてたように、ファンの皆さんにとってもホンダは強い、速い、っていうイメージがあると思うんです。
僕が遅く走るとイメージも崩れる、ホンダのマークを背負ってる以上、僕が遅く走るわけにはいきませんから。
僕らの仕事はホンダのクルマを表彰台の一番高いところに持っていくこと。それがホンダのクルマはいいクルマなんだっていう証明になると思います。
今井優杏の「取材後記」
“一本締め”などのネタを引っ提げ、明るいキャラをアピールする山本選手。すでにイベントなどには欠かせないキャラになりつつありますが、その向こうにはとってもマジメで一本気な、素顔が隠れていたんですね。
山本選手がここまで最短でレース界を駆け上がってきたのは、その確かな速さと同じくらい、厚い人望があることを実感した取材となりました。
次の愛車、楽しみですね!
取材場所をご提供下さったのは、山本選手のパーソナルスポンサーである、三智電子株式会社様。なんと社長の佐々木さんも強烈なクルマ好きでいらっしゃるんです。ご協力、ありがとうございました!
山本尚貴オフィシャルサイト
http://www.naoki-yamamoto.com/
取材協力:三智電子株式会社
http://www.misato-d.co.jp/
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