中古車を安く買いたい! 仕入れ元の“中古車オークション”から買うことは出来ないの!?【いまさら聞けないクルマ購入術】

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街の中古車販売店に並ぶクルマは、中古車オークションという仕組みから仕入れられている。そんなオークションから、我々一般消費者も直接購入することは可能なのだろうか。もし可能なら、もっと安く中古車が買えそうだ!

そんな疑問を、中古車の流通にも精通するライターの小鮒 康一氏がレポートする。

中古車オークションってどんなところ!? 画像で見てみる[画像24枚]

目次[開く][閉じる]
  1. 中古車をもっと安く買いたい! 仕入れから直接買えたりしないの!?
  2. そもそも中古車オークションってどんなところ?
  3. 一般ユーザーは中古車オークションで購入できる?

中古車をもっと安く買いたい! 仕入れから直接買えたりしないの!?

中古車の仕入れはオークションから行うのが一般的

中古車を買おうと思ったとき、皆さんならどこに足を運ぶだろうか? 恐らくほとんどの人が中古車販売店に行くことだろう。

そんな中古車店の店頭に並ぶ中古車だが、ユーザーから直接買い取ったものもあるが、多くの中古車は「中古車オークション」(オートオークション:AAとも呼ばれる)の会場で仕入れたものとなるのだ。

そんな数多くの中古車が流通している中古車オークション、我々一般ユーザーは参加できるのだろうか?

そもそも中古車オークションってどんなところ?

野菜や魚を仕入れる市場のような仕組み

そもそも中古車オークションとは、どんなところなのだろう。

ざっくり言ってしまうと中古車店などが所有する中古車を出品し、他の中古車店が落札する場所。野菜や魚の市場のように、出品された中古車がせりにより落札される仕組みとなっている。

当然ながら店舗で販売するよりは低い価格で取引されることが一般的だ。

出品される中古車はどこからくるの?

野菜の市場なら、畑で栽培し収穫したものが出品されるが、中古車の場合はどこからやってくるのだろう。

多くの場合、新車を買う際に乗り換えた下取り車が出品される。下取り車の買い取りだけを行う中古車買取り専門店もあり、そこからの出品も多い。

仕入れを行う中古車販売店でも、自社店舗のキャラクターに合わない車種、例えば輸入車専門店が下取りした国産車や、スポーツカー専門店が下取りしたミニバンなどを出品したり、長期在庫となってしまった車両を入れ替えたりするときにも活用される。

中古車オークションのメリットは?

中古車オークションで車両を購入する最大のメリットは、その安さだろう。

中古車店に並ぶ車両のいわば“原価”とも言える価格で取引されているため、我々が中古車店の店頭で見る価格よりは低い価格で車両を手にすることができる。

また、オークションに出品された車両は全て検査員がチェックするため、修復歴の有無はもちろんキズや不具合などもある程度洗い出されており、さらに過去の膨大なオークションの履歴から走行距離の改ざんなどはすぐに見抜かれるため、一般ユーザー向けのネットオークションや個人間フリマアプリなどに比べて、車両状態の情報が担保されているという点も挙げられる。

一般ユーザーは中古車オークションで購入できる?

中古車オークションはプロのみが利用可能

安くクルマが購入できるのであれば、ぜひ参加してみたいと思う人もいるかもしれないが、残念ながら中古車オークションに一般ユーザーが参加することはできない。

中古車オークションは別名“業者オークション”とも言われ、その名の通り、登録した中古車販売業者しか参加することができないのである。

そして登録するには中古車販売業を行うために必要な「古物商許可証」のほか、オークション会場によっては過去の取引実績なども加味されるので、一般ユーザーが簡単に参加できるものではないのである。

一般ユーザーが使える“オークション代行”というシステムもある

しかし、中にはオークション代行業者というものも存在し、一般ユーザーが希望する車種を中古車オークションから代行して購入してくれるサービスを行っている。

当然ながら通常の中古車オークションで購入した際にかかる諸費用や手数料のほかに、代行業者へも代行手数料を支払わなければならないが、それでも希望の車種を通常より安い価格で手にすることができる可能性が高いというメリットがある。

とはいえ、当然ながらデメリットも存在する。

例えば、オークションの会場には一般ユーザーは入ることができないため、実車をこの目で確認することができない。もちろん試乗することも不可能となる。

そして原則中古車オークションの車両はノークレーム・ノーリターンとなるため、車両が手元に届いたあとにイメージと違ったとしても後の祭りとなる。

オークションの出品票に明らかな見落としやミスがあった場合はクレームを受け付けてくれる場合もあるが、それも落札後の一定期間のみとなることが一般的なのだ。

中には購入後のアフターサービスをプラスしてくれるオークション代行サービスも存在するが、当然ながらそうなると費用もプラスされ、店頭で車両を購入するのとあまり差がなくなってしまうため、なかなか判断が悩ましいところだろう。

プロ同士が売買を行う中古車オークション

当然ながら中古車オークションはプロの中古車店がバイヤーとして参加するものであり、プロだからこそ見抜けるポイントというところも少なくない。

そういったリスクを承知で少しでも安く買えればいいというのであれば、代行業者を利用するも大いにアリと言えるし、そこに不安を感じるのであれば中古車店の店頭に並ぶ車両をじっくり吟味するのがベスト、ということである。

[筆者:小鮒 康一/撮影:MOTA編集部]

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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