「恋愛仕様。」フルフラットのシートはダブルベッド！？恋するふたりの秘密空間 ホンダ S-MX【MOTA写真館】
1990年代「クリエイティブ・ムーバー（生活創造車）」と呼ばれるモデルを世に送り出していたホンダが、1996年に第4弾として登場させたモデルがホンダ S-MX。「恋愛仕様。」のキャッチコピーと車の機能を恋愛に例えた豊かな表現でCMそのものが話題となった。完全フルフラットにすることが可能なシートの「枕元」にあるグローブボックスは、ティッシュボックスを収めるためのスペースがあるのもS-MXならではの恋愛仕様。
恋愛のための気遣いが随所に見られるホンダ S-MXの特徴
1996年に登場したトールワゴンのホンダ S-MXは、「恋愛仕様。」のキャッチコピーでデビューし、若者向けのデートカーともいえるモデルだ。初代ステップワゴンをベースに全長を3950mmまで切り詰め、ベンチシートを前後2列に配置。完全フルフラットが可能なシートにより、車中泊にも最適なスペースを実現していたこともトピックだが、使い勝手を考えたインテリアがキャッチコピー「恋愛仕様。」にぴったりな作りであったことが一番の特徴といえるだろう。
自由な発想で恋愛をサポートするインテリア
操作面では「コラムAT」のシフトレバーを採用し、サイドブレーキを運転席の右側に配置。ベンチシートの前席はドライバーとパッセンジャーがぴたりと寄り添うこともができた。さらに、車内をフルフラット状態にしたときの枕元には、ティッシュボックスが2つも入るトレイを装備。カップホルダーとシークレットトレイも装備されているなど、自由な発想で使える車内空間となっていた。
「恋愛仕様。」だけではない！S-MXの恋愛キャッチコピー
ホンダ S-MXのキャッチコピーは「恋愛仕様。」だけではなく、車の機能も「恋愛」にちなんだフレーズがつけられている。
・倒れたら起こすのが友情、ともに倒れるのが愛情。（フルフラットシート）
・恋する瞳は常に輝いている。（大型ヘッドライト）
・相手しか見えないものを恋と呼び、まわりが全部見えるのを愛と呼ぶ。（パノラマサイドウインドウ）
・恋は肩寄せ同じ未来を見たがる。（ツインベンチシート）
・恋愛の入り口は一つだが、出口には結婚と失恋の2つある。（1×2ドア）
・ふたりの世界は宇宙のひろがりを持つ。（自由空間）
・胸が音楽のように揺れるのを愛という（デリカシーサスペンション）
・恋の扉はテレパシーという鍵で開く。（キーレスエントリーシステム）
・恋は人生の宝石箱。（ツインキューブパッケージ）
スペックや価格
■全長×全幅×全高：3950×1695×1750mm
■エンジン：2000cc 直列4気筒DOHC
■駆動方式：FF／4WD
■ミッション：4速AT
■販売期間：1996年～2002年
■価格：164万8000円（1996年式S-MX）
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