22世紀の世界が現実に? 東京五輪はトヨタのロボットだらけの予感!

  • 筆者: MOTA編集部

トヨタのロボットで東京五輪が盛り上がる!

自動車メーカーが作るロボットといえば四足歩行ができる"ホンダのASIMO"だろう。だが、今回はトヨタだ。お披露目されたのは、四足歩行ロボットや人間を手助けするロボットなどさまざま。今回は2019年7月18日にトヨタ東京本社で行われた発表会の様子をお伝えしよう!

>>家にいながら世界旅行!?

東京五輪のために作ったトヨタのEV「APM」

来年開催される東京オリンピック・パラリンピックのために作られたEVが「APM」だ。これはアクセシブル・ピープル・ムーバーの略で、最寄り駅から競技会場までの移動などに使われるという。大会組織委員会など関係機関と協議しながら昨年から開発に着手し、このほど試作車両が完成したのだ。

急病人の搬送など用途はさまざま

APMには大きくふたつのモデルが用意される。ひとつは、一般的な移動に使う「基本モデル」で、ドライバー+5名の乗車が可能。そしてもうひとつは「救護仕様」だ。コチラは急病人などを載せたストレッチャーをそのまま積載可能なモデル。基本モデルを150台、救護仕様を50台の計200台を納入する予定だ。

JPNタクシーの弱点を克服? クルマ椅子も楽チン

一昨年にデビューしたJPNタクシーはクルマ椅子を積載する際の工程が多く、昨年改良されたものの簡単というわけではなかった。ところが、このAPMはサイドシルからスロープを引っ張るだけで1分足らずで乗れるほど超簡単。

サイズはプチバン程度

ボディサイズは全長×全幅×全高=約3.9m×約1.6m×約2.0mと、トヨタのタンクやルーミーくらいの大きさだ。100%電気で動くピュアEVで、航続距離は100km程度。心臓部となるバッテリーは床下に収納されており、駆動輪はリヤである。残念ながら試作車ということもあり、バッテリー容量は非公表となっている。ちなみに限られた場所での運用ということもあり、最高速度は19km/hに留められている。

公道も走れる!

特筆すべきは、ナンバーの取得が可能ということ。というのは、基本的な使用目的は競技会場間の移動に充てられるのだが、場合によっていはVIPや急病人を乗せる可能性もあるからだ。そのため、公道での使用を可能にしたというワケだ。

少しマニアックな話をすると、運転席の左右足もとに注目してほしい。よく見ると四角形ではなく、少し切れ目が入れてあるのだ。コレは、視界を良くするためにあえて切ってあるのだ。というのも、狭い場所で走行や停止をすることを鑑みているためで、取材当日のドライバーに聞くと「実際に乗ると見切りがよく、幅寄せや駐車がしやすい」とのこと。なるほど、ユーザーや周囲の人のコトまでしっかり考えられてるトヨタらしい一台だ。

じゃんけんもできる! トヨタが作った人形ロボット

トヨタが世に送り出す「T-HR3」は、二足歩行も可能なヒューマノイドロボットだ。簡単に説明すると、身体が不自由で目的地に行けない方などが、遠隔地の人とコミュニケーションを取れるというもの。

遠くの人が目の前にいるような感覚?

遠くの人とのコミュニケーションといえば、電話やメールなどが一般的だ。だが、T-HR3は握手をしたりVRなどを駆使することによって"目の前にいる"いるかのように、喋ったりできるのだ。

マスコットロボットで操作

操作は同時に発表されたマスコットロボットで行う。コチラは東京五輪のマスコットキャラクター"ミライトワ・ソメイティ"に命を吹き込んだもの。手や足が自在に動くだけでなく、さらには目の部分に感情を映し出す液晶モニターで表現する機械。T-HR3はマスコットキャラクターと連動して動くのだ。

さらには人間の身体に装置を付け、そちらとの連動も可能。この装置は頭から指先まで機械を着けることによって、T-HR3を自在に動かせる。じゃんけんや手を振ることも可能なのだ。

家にいながら旅行? 遠隔地とコミュニケーションを取ろう!

コチラはトヨタと同社の自動運転など先進安全装備の開発を手がけるグループ会社「トヨタ・リサーチ・インスティテュート」が共同開発した「T-TR1」だ。コチラは遠隔地にいながら、まるで自分もその場に行ってるかのような没入感のある体験ができるというもの。

具体的には本体に360°カメラが1つとHDRカメラが2つ装備されており、その映像をリアルタイムで遠隔地でも見られるのだ。

人に追従してまるで自分が動きまわっている感覚に?

例えば、家族のひとりがT-TR1と旅行に行っていたとしよう。自宅と接続し、旅行地の映像を360°カメラで見ることができる上、その場で会話などのも楽しめるのだ。さらには、旅行に行っている人にT-TR1が追従し、まるで自分もその場を歩いているような没入感を体感できるのだ。

T-TR1はトヨタでもっとも進んだマシン

人に追従すると記したが、その制御は自動運転で注目を集めているライダーを搭載しているためだ。さらにはセンシングカメラも搭載しており、人や障害物に衝突する恐れは基本的にないという。

世界の注目必須! 競技で活躍するお助けマシン

砲丸投げやハンマー投げなどの資材を運ぶロボット「FSR(フィールド競技サポートロボット)」も登場! 拾い上げるのはスタッフだが、選手が投げたものを素早く取りに行くとというもので、競技運営を効率的にするためのものだ。

最高速度は20km/hで、全6台を投入するという。

完全自動運転で競技を効率的に!

T-HR3と同様にライダーを搭載。さらには赤外線カメラを搭載しており、スタッフを追従してくれるのだ。誤作動が起こったときのために、人間が操縦するラジコンモードも搭載している。

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筆者MOTA編集部

MOTA編集部。編集部員は、自動車雑誌の編集者やフリーランスで活動していた編集者/ライター、撮影も同時にこなす編集ディレクターなど、自動車全般に対して詳しいメンバーが集まっています。

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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