今井優杏の「あなたの愛車教えて下さい!!」 vol.1 織戸学(1/2)
- 筆者: 今井 優杏
- カメラマン:今井 優杏
プロドライバーの愛車教えちゃいます!!
クルマを選ぶ時、ふと思ったことはないでしょうか?
「自動車のプロは一体、どんな視点でクルマを選んでいるのだろう?」
それなら聞いてみるしかない!ってことで、運転のプロ、レーシングドライバーに突撃取材して来ちゃいました。
記念すべき第1回目のゲストは、派手なパフォーマンスや豪快な発言で『稀代のエンターテイナー』とも呼ばれる、愛すべきお人柄の持ち主『MAX織戸』こと織戸学選手です。
現在、国内最高峰レース“スーパーGT300クラス”に、カーナンバー19番ウエッズスポーツIS350で参戦。
また今や世界的な人気を誇る全日本プロドリフト選手権、通称“D1グランプリ”にも参戦中。
ドリフト出身ながらもグリップ走行もこなす、トップドライバーです。
―早速愛車を教えてください。
「メインで使っているのはハマーH2、それからアリスト、スープラもあります。」
―ハマーを選んだ理由を教えて下さい。
「ハマーの前はポルシェに乗っていたのですが、街中でレーシングドライバーがポルシェを運転しては危ないな、と思いまして。なにせ飛ばしちゃうからね。
しかも何が危ないって、免許が危ない(笑)。ポルシェって、自制心を保つのが難しいクルマだと思います。
ポルシェの次はなんだろう、と考えた時に、前々から四駆というかアメリカンなものにとても興味があって。
それまではスポーツカー全般に乗っていたから、今度はゆったり乗れる車がほしいな、というイメージでクルマ探しをしたんです。 4ドアセダンも考えてみたんだけど、面白くないし自分らしくない。そのとき、ちょうどハマーが流行り始めた。」
― 一目惚れですか?
「いや、それが、最初全然かっこいいなと思わなかったんだよ(笑)!でかいし、こんなクルマ馬鹿じゃないの?って思ってた。誰が乗るんだよ、って。 でもある日、知り合いが乗ってきて、それを間近で見た時、ものすごくインパクトがあってかっこよかったんだよね。で、ビビっときちゃった。」
―それで購入、というわけですか。
「知り合いに頼んで。少し安く買えたから、その浮いた分で部品を輸入してカスタムしました。」
―具体的にはどこをカスタムしたんですか?
「メッキパーツなどの装飾品。もともと黒かったところを白に塗装して。タイヤ・ホイール、あと足回りを少し。そんなにめちゃくちゃイジってないよ、軽くだよ(笑)」
―いや、十分だと思います(笑)。聞くところによると、こだわりはホイールとタイヤだとか。
「当時、このサイズのタイヤは日本になくて、海外のYOKOHAMAを輸入したんですよ。ホイールもアルミ削り出しで作って。24インチだからね」
―確かに、迫力あります!内装は?
「ナビをつけたくらい。」
―意外にシンプルですね。
「もともとがカッコ良かったからね。あと、シートをバラして、電動リクライニングにしたくらい」
―使い勝手も向上させたんですね。ところでH2の乗り心地はいかがですか?
「買った時に、いろんな人に『飽きるよ~』ってすごく言われたし、自分でも飽きるかもな、と思ってんだけど、気づいたら5年も持った。それに全然飽きない。コレほどインパクトあるクルマに一回乗っちゃうと、他に代わりになる候補と出逢えないよね。
レースのときは自分でサーキットまで移動したりするし、普段から取材やロケで長距離移動が多いから、ロングドライブも快適。 駐車スペースも案外選ばないし、コインパーキングも普通に入っちゃうんだよ。」
―え?!そうなんですか?
「うん、全長がそんなにないから、いろんなところが案外OKだよ。多分みんなが思ってるほど扱いにくいクルマじゃないよ。」
―サイズで悩んでいる人には朗報ですね。
「立体駐車場はさすがに入らないだろうけど、郊外に住んでる人なら問題ないと思うよ。」
―ほかにお気に入りのポイントを教えて下さい。
「キャンプに行くこと!H2で行くと、目立ってイイんだよ。みんなワンボックスとかで来るじゃない?そこにH2で入っていく。みんな『なんじゃこりゃ?』って目で見てくるんだけど、それがまたタマラナイ(笑)」
―マニアックな楽しみ方ですね(笑)。
「レーシングドライバーとしてやっぱりクルマにはこだわりたいし、だけどオレ流の個性も出したいって思った時に、ハーレーに乗ってることもあって、ライフスタイル的にもH2がハマってね。
キャンプで見られるのもいいけど(笑)、本当は雰囲気だね。スピードを出さなくても、雰囲気を味わえる。普段は時間に追われて生活してるでしょ。クルマ運転してる時くらいは、セカセカしないでゆっくりしたいじゃない。」
―外見に反して、案外癒し系カーなんですね。
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