日本の新車市場がかなりヤバイ!メーカー好調の裏で国内の新車販売台数が落ち込む理由(2/2)
- 筆者: 国沢 光宏
リーマンショック前の国産新型車は多い年だと30車種超
加えて量販車種と言えば、プリウスとシエンタ、パッソのみ。シャトルも少ない台数ではないがメイン車種に遠い。スズキだけ4モデルも出しているけれど販売計画からして少ないし、燃料電池車クラリティだって年間で400台程度。軽自動車のキャストは、新型車を出したら既存の車種と喰い合ってしまい、全体的な販売台数伸びず。
リーマンショック前の国産新型車は、少ない年で20車種。多い年だと30車種を余裕で越えていたほど。
輸入車をみても、新車攻勢をかけているメルセデス・ベンツが輸入車ナンバーワンに輝いたのを見ても、新型車を多く投入すれば売れるのは明確。
余談になるけれど、自動車メディアも新型車の少なさに四苦八苦しており、完全にネタ不足。新型車が出てこないと記事も作れず。比較試乗すら成り立たない。ユーザーの関心も薄くなってしまう。新車販売台数より厳しい販売状況。
新型車を出していないメーカーは数字にハッキリ出ている。今年に入ってからの登録車販売台数を見ると、少ないながら新型車を出しているホンダが対前年比102%。トヨタも100%と踏みとどまっているのに対し、好調だったマツダで83%、スバル86%の大幅減。
参照元:ブランド別新車販売台数概況(日本自動車販売協会連合会)
やはり新型車を出さないとユーザーの気持ちは動かない。
ニワトリとタマゴの話
なぜ新型車が出ないのか?こらもうニワトリとタマゴの話になるのだろう。
最も解りやすいのは日産。伸び悩む販売台数を考えれば、日本市場に新型車を出しても利益を上げられない。だから出さない。すると当然の如く売れない、といった負のサイクルに入ってしまう。
新型車を出しているホンダも、コスト抑えた車種を海外から導入している。
マツダとスバルは以前から車種が少なかったけれど、マイナーチェンジや年次改良で既存の車種を大切に販売してきた。これまた完全に受け身の販売促進策しか取れず、話題に上がらなくなり地盤沈下。
魅力的な新型車を出し、賑やかな販売促進活動をしない限り新車の販売台数は伸びないと思う。
果たしてこの状態、いつまで続く?
[Text:国沢光宏]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。