高速道路の制限速度見直し決定!日本の高速道路120km/h化で事故は減るのか?
- 筆者: 国沢 光宏
多くのメディアで警察庁が「高速道路の制限速度を引き上げる」と素直に伝えている。最近の傾向なのか、発表や報道を鵜呑みにした記事ばかり。「なぜ?」や「どうなる?」という視点は全く無い。
冷静になって考えてみれば、警察がそんなこと自主的にやろうとするワケない。むしろ「制限速度を低くすれば事故は減る」と本気に考えているほど。バックボーンを取材してみた。
最大の要因になったのは古屋圭司議員が国家公安委員長をやっていた時の「速度見直しを考えている」発言だという。
古屋議員は今でも影響力を強く残し、支持者も多い。国家公安委員時代の意向を全く無視したままだと、国民の代弁者である国会議員を完全に無視することになる。加えて国民の支持の声も大きかった。もはや警察官僚も逃げ切れなくなった次第。
交通マナーが改善で安全になるかも?
ということだから、実施の要項は最小限である。参考までに書いておくと、現時点で解っているのは「早ければ2017年に第二東名の御殿場~いなさ間の数十kmと、東北道の花巻南~盛岡南間の30kmを110km/hに引き上げて様子を見た上、120km/hとしていく」。
日本には設計速度120km/hの区間が800km以上あるのに(東名道の東京料金所~秦野中井間も120km/h)わずか100km足らずしか対応しない。
何のことはない。皆さん120km/hくらいで流れている道を110km/hにしましょうということである。当局はデータを取って評価したいと言っているけれど、大雨や雪を除き、この区間は“ほぼ”事故など起きていない。といった具合で、とりあえず古屋議員のガス抜きが出来るし、数年すれば今の官僚も異動になり責任も取らずに済む。
となると気になるのは「本当に制限速度が120km/hとなるのか?」と言う点。今のままだと120km/hになるまで数年。範囲を拡大するのにさらに数年といった流れか。
ただ古屋議員がさらに権力を持てば、イッキに制限速度改訂も進む可能性だってある。自動車関係者は多くの声を上げ、支持政党関係無くこの件を訴えていくべきだと思う。
ちなみに120km/h化するとなれば、様々な調整が必要。現在は追い越し車線に居座る大型トラックを、少なくとも3車線区間は追い越し車線走行禁止とし、2車線区間であっても120km/h区間に限り追い越し車線を通行できないようにしなければ危険。
逆に120km/h化で交通マナーが改善し走りやすくて安全になるかもしれない。
◆古屋議員のWebサイト http://www.furuya-keiji.jp/
[Text:国沢光宏]
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