いよいよ日本も高速道路制限速度が120km/h引き上げられる!?(2/2)
- 筆者: 清水 草一
編)それ、簡単にできるみたいですけど?
草)そう。建設途中で「片側2車線にしろ」と言われて、渋々建前上2車線にしてあるだけだからね。しかも御殿場―浜松いなさ間162kmのうち、約3分の1は「インター前後の付加車線」という名目で3車線化してある。
初めて走った時、「よくやった!」と思ったよ。開通当初から、将来の全線3車線化と最高速度引上げをにらんだ構造になっていたんだ。ガードレールや一部設備を移設して車線を引き直せば、簡単に全線3車線化が可能だ。
新名神も拡幅可能だけど、一部の橋梁が2車線幅で造られていたりするから、あっちは新東名ほど簡単じゃない。
編)世界的に見ても、最高速度100km/hはすごく遅いのでは?
草)最も遅い部類だね。アメリカは65マイルつまり105km/hが中心だけど一部75マイル(120km/h)区間がある。ヨーロッパはおおむね130km/h。
ドイツはアウトバーンの半分強が速度無制限。中国も120km/hだ。韓国も110km/h区間が存在する。欧米はともかく、中国や韓国に負けているのは悔しいね(笑)。
編)欧州車との技術の差が出てきたのも、日本の速度規制が低速だからでは?
編)クルマの性能が格段にアップしているにも関わらず、制限速度は昔から変わらなすぎでしたからね!
草)それは本当にそうだ。なにしろ制限速度100km/hって、50年前に名神高速が開通した時からから変わってないんだから。当時は100km/hも出ないクルマがいっぱいあったことを考えると、半世紀前の100km/hって、今の200km/hの感覚だったんじゃないかな?
つまりクルマの性能だけ考えれば、制限速度は200km/hでもいい(笑)。
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