「”疲れにくいタイヤ”って何!?」ブリヂストン「Playz PXシリーズ」試乗レポート/岡本幸一郎(3/3)
- 筆者: 岡本 幸一郎
- カメラマン:和田清志・ブリヂストン
ウェット路でも正確性と蹴り出しの強さを実感
一面に水が撒かれたウェットハンドリング路はかなり滑りやすい路面だったが、CT200hとセレナで同じように比較試乗しても、走りが良いという印象が変わることはなかった。
CT200hでは、PlayzはEcopiaに対して、まずスロットルを開けたときの蹴り出しが強い。 アクセルオンで、前に進もうとする感覚がぜんぜん違うのだ。
さらにはグリップ感が高いので、コーナリングスピードも断然速い。ラベリング制度でウェットグリップのランクが同じとは思えないほど印象が違った。
同じくセレナも、やはりこちらでもより違いがわかりやすかった。
ケース剛性が高いため、ステアリング操作に対して正確に反応するし、ライントレース性に優れるし、ロールも小さくなっている。
立ち位置はレグノとEcopiaの中間
そんなPlayz PXシリーズ。
Ecopia EX20シリーズに対し、価格は実勢価格で6%増しとなるとのこと。商品ラインナップとしてみた場合、PlayZは高級ブランド「REGNO」(レグノ)とエコタイヤ「Ecopia」の間、という位置づけとなる。
価格差はあるものの、Ecopiaに比べればライフ性能(磨耗寿命)は10%向上(Playz PX)とさらに伸びているので、実際にはむしろコスト面でもお買い得とすらいえる。
こうして見てきたとおり、PlayzはEcopiaとは少なからず性能の違いがあるのはまぎれもない事実。
これは良いor悪いというよりは、商品コンセプトの違いと理解してもらったほうがよいかと思う。
Playzが提案する「疲れにくい」という安全性能に魅力を感じる人はもちろん、走行性能にこだわる人にも大いに推奨できるタイヤである。
[レポート:岡本幸一郎/Photo:和田清志・ブリヂストン]
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