ポルシェの提案するスポーツモデルのPHVとはいかに?パナメーラS Eハイブリッド/カイエンS Eハイブリッド試乗レポート(3/3)
- 筆者: 大谷 達也
- カメラマン:島村栄二
そうした安心感の土台になっているのが、がっしりとしたボディ。おかげでサスペンションが正確に作動できるため、ハンドリングもいいし乗り心地もいい。さらにいえば、スポーツカーメーカーの作品とは思えないほど静かなのも、このしっかりとしたボディが貢献しているような気がしてなりません。
パワーだって十分以上。もともとのエンジンはターボ付きのV6 3.0Lですが、ここに100ps近い電気モーターを組み合わせているおかげで総合出力は416psを達成。しかも、電気モーターはいつでもどんなスピードでも即座に大パワーを発揮できるので、この数値以上にパワフルな走りを楽しめます。
いっぽう、EV走行に対応するため、パワーステアリングは他モデルの電動油圧式から純粋な電動式に改めてられており、このため他のポルシェに比べるとステアリングフィーリングがやや物足りない点もありますが、デメリットといえるのはこれくらいのもの。それよりも、スポーツカーのような走りを楽しみながら、しかもCO2削減にも貢献できる総合的なメリットのほうがずっと大きいと思います。
「パナメーラS Eハイブリッド」と「カイエンS Eハイブリッド」、未来志向の強いスポーツカーファンにお勧めのポルシェといえるでしょう。
この記事にコメントする