ポルシェ 新型カイエンV6モデル 海外試乗レポート(1/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:ポルシェジャパン
カイエンシリーズの主力モデル「V6」が新型にもラインナップ
カイエンにV6エンジンモデルが追加された。カイエンシリーズはフルモデルチェンジされたばかりだが、V6版が少し遅れてラインナップされた。
カイエンは、世界中でこの7年間に27万台も販売されており、ポルシェに盤石の経営基盤をもたらした記念碑的なモデルである。
初代カイエンも、最初は自然吸気とターボ過給による2種類のV8エンジンから始まり、しばらくしてV6版が追加された。
今回、2代目のフルモデルチェンジに際して違うのは、すでにカイエンには多くの顧客とモデルバリエーションが備わっているという事実だ。ディーゼル版に加え、新しくハイブリッド版も揃っている。
スポーティな高級SUVとして始まったカイエンのワイドバリエーション化が、2代目では最初から始められたのだ。つまり、カイエンは名実ともにポルシェを代表する看板モデルとなったわけである。
特に、中国をはじめとするモータリゼーション途上国では、カイエンの位置付けはとても大きい。初代カイエンのモデル末期では、V6カイエンはアジア圏でカイエンシリーズ中の58%を、アメリカ圏では68%のシリーズ内シェアを持っていた。いずれも、V6版がカイエンの主力を形成していたのである。ちなみに、ヨーロッパ圏ではカイエン全体の78%がディーゼル版だった。
V6版カイエンとV8版カイエン(カイエンSとカイエン・ターボ)における、外観上の違いはない。モデルとオプショナル装備によって、タイヤの寸法が異なるくらいだ。
V8版と同様に、新しいV6版の外観は、旧型のイメージを継承しながら、新しさを醸し出している。旧型に較べて、少し平べったく、スマートに見える。
新型は全長が48mm長く、全高が6mm高く、全幅が11mm広く、ホイールベースが40mm長くなった。ヘッドライトの形状と配置は、パナメーラに近いイメージを抱かせる。
3.6リッターの排気量から300馬力を発生する新しいV6エンジンは、旧V6に対して、燃費が20%向上しCO2排出量も20%削減されているという。
その理由は4つある。
アイドリングストップする「8速AT」、その8速ATの「熱管理システム」、慣性力でクルマが走行を続ける場合に燃料をカットする「可変オーバーランコントロールシステム」、オルタネータの代わりにスターターバッテリーを充電する「オンボードネットワーク回生システム」などだ。
すべてを最大限に効率を活かすことによって、燃料の消費を最小限に抑えようとしている。
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