ポルシェ カイエンディーゼル 海外試乗レポート/河村康彦(1/2)
- 筆者: 河村 康彦
- カメラマン:ポルシェ ジャパン
欧州の「エコカー」といえばディーゼルモデル
日本で“エコカー”と言えば、それは「ハイブリッドカー」もしくは「EV」というのがこのところの時代のムード。
しかし、プリウスのヒットで今や新車販売台数の1割ほどに達するハイブリッドカーの割合も、世界的に見れば「シェアは1%にも満たない」のが現状だ。
それゆえに、日本でもまだ一般の人が普通に購入出来るとは言い難いEVの割合などは、世界視では「ゼロに等しい」というのが真の姿。日本での“エコカー”のイメージと世界でのイメージには、かくも大きな隔たりがあるというわけだ。
一方、逆に日本では壊滅的なまでに普及が進まないものの、欧州を中心に“エコカーの現実解”という認識で捉えられているのが、最新のディーゼルモデル。
デビュー当初には「このモデルへの搭載は考えていない」と社長が明言していたにもかかわらず、それから7年の歳月を経て、2009年春からヨーロッパ市場でラインナップに加えられるに至ったディーゼルエンジン搭載のポルシェ カイエンも、そんな世界での時代の移り変わりを象徴するモデルだ。
そんなカイエンディーゼルが、エンブレムに至るまでを含めてガソリンの6気筒エンジン搭載モデルと全く変わらない外観を採用したのは「ディーゼルエンジンを特に売り物とはしたくない」という、同社の密かなる思いの表れか。
実は、このモデルに搭載される3リッターのターボ付きディーゼル・ユニットは、そもそもQ7にも搭載される“アウディの財産”。それゆえ、心臓部分が自社のアイテムではない事に負い目(?)を持っているというのも、全く考えられない事柄ではない。
もっとも、そんなエンジンが2,000rpmという回転数から生み出す550Nmという最大トルク値は、4.8リッターのガソリン・ユニットを積むカイエンSの500Nmという値を軽く凌ぐもの。0-100km/h加速のタイムは8.3秒。さらに最高速は214km/hに達する・・・というのは、実際のテストドライブでも十分に実感できるものだった。
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