ポルシェ 新型ボクスター 海外試乗レポート/河村康彦(1/2)

  • 筆者: 河村 康彦
  • カメラマン:ポルシェジャパン
ポルシェ 新型ボクスター 海外試乗レポート/河村康彦
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新型911カブリオレを凌ぐ圧倒的な完成度!?

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これまで2代に渡り「ポルシェ ボクスター」が、比較的軽量でコンパクトなスポーツカーを開発する際の、各メーカーの“目指すべき指標のひとつ”と位置づけられて来た事は、なるほど「至極、納得」という印象だった。

そのサイズ感が絶妙であるのに加え、前後にトランクスペースを設ける事で2シーター・モデルとしては世界最高の実用性を確保。そして、もちろんミッドシップ車らしい自在なハンドリング感覚に加え、絶対的かつ官能的に満足の行く動力性能を実現。

その上、街乗りシーンにおいても納得の快適性や取り回し性を手に入れていたのだから、“万能オープン2シーター”としての適性は、すでにとんでもなく高みにあったのだ。

そんな従来型の実力を知っていたからこそ、先のジュネーブ・ショーでヴェールを脱いだ新型ボクスターの出来栄えには、心底驚かされた。

すでに春の訪れを感じさせ、柔らかな陽が降り注ぐ南仏地中海沿岸でテストドライブを行った3代目ボクスター。

それは、その直前に経験をしていた新型911カブリオレすら凌ぐのではないか!?と思わせる程、オープンモデルとして圧倒的な完成度を存分に味わわせてくれるモデルであった。

その佇まいは、実にスタイリッシュ

ポルシェ 新型ボクスター

“981型”と称される3代目ボクスターは、まずはそのスタイリングの良さに視線を釘付けにされる。端的に言えば、自分にとって「これはカッコ良い!」と、無条件でそのルックスを絶賛したくなったボクスターは、実はこれが初めての経験だ。

ボディサイズはほぼ従来型をキープしつつ、ウインドシールドの傾斜を強め、ホイールベースを60mm延長して大径のシューズを履いた新型ボクスターのプロポーションは、それ自体がこれまでの2代とは異なる流麗さと、ダイナミックさを実現。

かつて筆者が所有していた初代モデルを目にして「どっちが前か分からない!」と言い放った友人が居るが、そう言われると「そうかもな・・・」と納得せざるを得なかったこれまで2代のボクスターのプロポーションと比べると、“佇まい自体が遥かにスタイリッシュ”なのが新型なのである。

すでにボクスターのアイコンのひとつとなった、3連メーターをレイアウトしたダッシュボードをはじめとするインテリアは、予想通り「カレラGT」を発端として、すでに他の最新ポルシェにも採用される“ライジング・コンソール”のボクスター初採用が最大の見所だ。

しかし、それと同時に従来型のユーザーであれば、各部の質感が大きくアップした事を羨ましくも思うだろう。すなわち、こちらも前述のエクステリアに負けない好印象でまとめられているという事だ。

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従来と同様にフロントセクションの構造を911と共有する故に、軽量化を意図してそこにはアルミニウム材を多用している新型ボクスターだが、これまでの2代のモデルではルーフ開閉の際にまず可動する部分の「ソフトトップ・リッド」そのものが廃止され、この部分のみでも「約12kgの軽量化」が謳われている。

それゆえ、そもそも約12秒とすこぶる速かったルーフの開閉時間もさらに短縮され、新型ではわずか約9秒。しかも、これまで手動式だったウインドウ・フレームへのロック機構が電動化され、さらに50km/hまでの速度であれば「走行中も開閉可能」と来ているのだから、このモデルではまさに「サンルーフと同様の手軽さ」でオープンエア・モータリングを満喫出来るのだ。

一方で、新型ボクスターのボディデザインの数少ない“死角”はというと、エンジン上部にソフトトップを折り畳むという構造上、カウル位置が高く、目視での後方視界が限定的なものになってしまう事。

ここは、歴代モデルでもウイークポイントではあったものの、新型ではそうした傾向がより顕著になってしまった。直近の障害物を知らせるオプションの“パーキング・センサー”が、新型ボクスターではマスト・アイテムとなった印象が強い。

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河村 康彦
筆者河村 康彦

1960年東京生まれ。工学院大学機械工学科卒。モーターファン(三栄書房)の編集者を経て、1985年よりフリーランスのモータージャーナリストとして活動を開始し、現在に至る。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、ワールド・カー・オブ・ザ・イヤー選考委員、インターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤー選考委員 などを歴任。記事一覧を見る

監修トクダ トオル (MOTA編集長)

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