ポルシェ 911 タルガ 海外試乗レポート/九島辰也(1/2)
- 筆者:
タルガのコンセプトカーが登場したのは、およそ50年も前となる1965年のフランクフルトショー。911が発表された2年後。そして、製品化されたのは「1967年」。そう、タルガは911カブリオレよりもずっと旧くからラインナップの一角を担っている。
そんなポルシェ 911タルガのニューモデルが登場した。
目玉はそのルーフの形状で、これまでパノラミックガラスルーフだったトップはBピラーを持つソフトトップとなった。その姿はまるでナローボディの初代タルガ風で、どこかレトロ調にも見える。
ご存知のように、993型以降のタルガはパノラミックガラスルーフが採用されていた。
筆者も個人的に7年間、993型タルガを所有してきたが、カブリオレとは異なる奥ゆかしきオープンエアモータリングライフを楽しんでいた。
というのも、横から見たら屋根が開いているのかわからないのだから都合がいい。アンダーステイトメントな日本人のマインドには、ピッタリの“オープン加減”である。
パノラミックガラスルーフ機構の精度はモデルごとに進化し、997型ではモーターを小さくし、ガラス面を最適化した。もはや物理的にこれ以上ガラス面を増やせないところまできた。
ということで、新型は原点に戻ったことになる。そして997型で頂点まできたガラスルーフの開閉システムは、クーペモデルのサンルーフに持ち込まれることとなった。
新たに採用されたレトロ調タルガトップは、当時の“それ”とは明らかに異なる仕組みが用意されている。それは、開閉動作のすべてがオートで行われることだ。
911、930、964型では手動だった部分がスイッチひとつとなる。モーターが作動するとリアガラス部分が斜め後方に持ち上がり、その下にトップが収納される。プライスがプライスだけに、当然といえば当然かもしれないが、そこには開発陣のこだわりと新技術の搭載が備わる。
そのトップ部分は一枚の鉄板に幌を巻き付けたように見えるが、そんな簡単なものじゃない。
一連の動作を眺めているとわかるが2つに折られてから後方にしまわれる。その折れる部分はマグネシウムが使われているというから、技術陣のこだわりを感じた。上物をなるべく軽くしたいという意図がここにある。
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