オーテック「湘南里帰りミーティング2009」レポート(2/2)
- 筆者: マリオ 二等兵
- カメラマン:オートックワン編集部
パルサー GTI-R オーナー/通勤快速さん
恥ずかしながら、二等兵はパルサー GTI-Rにもオーテック版が存在していたことを存じ上げておりませんでした。
ABSや集中ドアロックが除去され、手動式のパワーウィンドウ、簡素版のシートの採用などで徹底的な軽量化が図られたモータースポーツ参加用の競技車両として、ごく小数が販売されたのであります。
初めてにして唯一の愛車ということですが、現在の走行距離は23万7,000キロ!今回集まった中でもっとも走行距離が多い「過走大賞」を受賞されました。
通勤だけで年間2万キロ以上は走るとのこと!ガチガチの競技用車両をここまで使い込まれる根性は賞賛に値します!一番のお気に入りであるエンジンは、なんと400馬力オーバーのハイチューンながら、リッター8キロぐらいは走るそうなので、パワーからすればエコと呼べるレベルです!(笑)
駆動系は頑丈のようですが、激しくパワーアップしているためにミッションだけは交換しても交換してもすぐに壊れるらしく、今積んでいるのはすでに7基めだとか!まさに、ど根性であります!今後もオーテック車の「過走記録の更新」を目指してください!
エルグランド オーナー/小林さんご一家
ハコスカのスカイラインを乳母車がわりに乗って来たという、親の代から大の日産党である小林さん。
以前はGT-Rでサーキット走行を楽しんでおられたそうですが、お子さんが本格的にカートを始めてからは、トランスポーターが必要となりミニバンにチェンジ。
このエルグランドは、ライダーをベースに本格的なチューンが加えられた「ハイパフォーマンススペック」で、フロアを補強してボディ剛性を強化したり、エンジンのパワーアップやATのシフトスケジュールまで変更されているスペシャルモデル。
専用の強化サスペンションとも相まって、背が高いミニバンらしからぬキビキビとしたハンドリングが楽しめるそうです。普通のライダーとの差別化を象徴する、ハイパフォーマンススペックのエンブレムが誇らしげに輝いておりました!
「オーテックの最高の魅力はカスタマイズセンスの高さにあります!」とのこと。世襲日産党3代目の玲クン(8歳)も「オーテックは走りが良い」とご満悦の様子で、将来が楽しみです!
ザガート オーナー/AZ20さん
世にも希少な超絶珍車(失礼!)ザガートステルビオをお持ちのAZ20さんは、アルファ155ベースのザガートもお持ちというド変態的なマニア(これまた失礼!)です。
10年前にたまたま街で見かけたこのザガートは、執拗なストーキングが奏功し、オーナーを口説き落として手に入れられたとのこと!
とにかく、良くも悪くもザガートらしいスタイリングが最高らしく、「とにかくザガートであることが最大の魅力」なのだとか。新車価格は2,000万円近くもしたため、内装はウルトラゴージャスの極み!
同世代のマセラティと同じデザインテイストを思わせるインパネからは「超高級本革ならではの芳醇な香り」が漂い、いまだドアを開けるだけでも感動できました。
メカ的には当時のレパードがベースですが、「乗り味はトラックのように荒っぽいGTカー」とのことであります。国内で100台が発売される予定でしたが、バブル崩壊によって実際には50台ぐらいしか売れず、現在の国内生息台数は20台程度と推測。未来永劫、大切に保存してほしい一台であると思いました。
セレナ・キタキツネバーション/しばたけさん
懐かしの「キタキツネ」のセレナに遭遇であります!キタキツネとは、フロントバンパーをRV風のワイルドなデザインとし、撥水シートを採用するなどして、アウトドア向きに仕立てたグレードのこと。
内外装のいたる所に可愛いキタキツネのイラストが張り巡らされており、小さなお子さんに大好評でありました。ナビの起動画面や自車表示キャラにもキタキツネが登場するという凝りようです。
先々代セレナのキタキツネバージョンにもお乗りだったというしばたけさんは、萌え萌えのファミリーミニバンにも硬派な走りを求めるタイプ。
足まわりは強化サスペンションに交換してローダウン。フロントシートには横Gに対応するべくレカロシートを奢られましたが、キタキツネとのギャップの大きさが印象的でありました。現行型セレナにもキタキツネの追加設定を望むであります!
マーチ 12SR/ななさん
今回のイベントで、もっとも数多く集まったのはマーチ12SR。現行マーチは、2001年の東京モーターショーでデビューした姿を初めてみた時からデザインに衝撃を受けたというななさん。
特に、後席の居住性を犠牲にしてまで絞り込んだような、リアまわりのエッジの効いたデザインがお気に入りです。
ななさんはZ32のフェアレディZでブイブイ言わしてたタイプの人(写真は彼女さんでご本人ではありません)なので、いかにデザインが気に入っても、現行マーチは走りがあまりスポーティではないグレードしか用意されない内は購入を渋っておられたのですが、ホットバージョンの12SRには飛びつくように購入。
高回転型カムの組み込みや、ポート研磨などの本格的なチューンが施されたエンジンは、パワー感、回転フィールともにノーマルとはまったくの別物。開発を手掛けたオーテックの職人・中島氏が徹底的に煮詰めた操縦性からはリアルスポーツカー並みの官能的な走りを得られ、「コレに代わるクルマは他にありえない!」と叫ばれるほど気に入っておられました。
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