[西部警察]石原裕次郎の愛車 ”ガゼール オープン”を徹底解析|特別機動車両 Vol.3(1/2)
- 筆者: 山本 シンヤ
- カメラマン:オートックワン編集部・株式会社石原プロモーション/製作著作:株式会社石原プロモーション 取材協力:小樽 石原裕次郎記念館
木暮課長のオープンカーは「西部警察」の華やかさを象徴する1台
刑事ドラマ「西部警察」で活躍した特別機動車両を徹底解説するこのコーナー。第3弾は、石原裕次郎演ずる捜査課長・木暮謙三の愛車「ガゼール」だ。厳密に言えば、スーパーZやサファリ、RS軍団のような特別機動車両ではないが、番組を象徴する華やかな1台である。
ベースモデルは日産 ガゼールの最上級グレード「2000XE-II」で、日本初採用となるドライブコンピューター搭載モデルとしても有名だ。パワートレインは、120ps/17.0kgmを誇る2リッター直列4気筒「Z20E」型エンジンに5速MTの組み合わせだ。
短命だった「ガゼール」はシルビアの姉妹車だった
そもそも“ガゼール”と言うネーミングは若い人にはなじみがないかもしれないが、1979年に3代目シルビアの姉妹車として登場したモデルだ。
メカニズムなどはシルビアと共通。だがシルビアはサニーなどの大衆車がメインのサニー店系列店で販売されていたのに対して、ガゼールはセドリックやローレルなどを扱っていた日産モーター店系列で販売する違いがあった。そんなことからか、フロントグリルやリアコンビランプによる差別化のみならず、装備面などシルビアよりも上位の位置づけで、高級感がプラスされていた。ちなみに1983年にフルモデルチェンジされるが、3年後の1986年にシルビアとの車種統合により販売終了。事実上の後継車は、同じくモーター店系で売られた180SXだ。
なぜ、西部警察ではシルビアではなくガゼールが選ばれたのか。理由は定かではないが、恐らく西部警察放映開始半年前にデビューしたブランニューのネーミングを浸透させるための販売上の戦略だったのではないか。個人的には、木暮課長のキャラクターや年齢などがガゼールの顧客層に近かったから・・・だと思っている。
さすがは石原プロ! オリジナルのオープンモデルをわざわざ特別制作
木暮課長のガゼール、最大の特徴はノーマルにはない特別仕様のオープンモデルであることだ。
改造は当時ワンオフのオープンモデル製作や自動車メーカーの試作改造車などを手がけていたカスタムビルダー「ガレージタルガ」(現在は分社化された有限会社TGRが洋型霊柩車のパイオニアとして有名)が担当した。
ちなみに出演シーンのほとんどはオープンだったが、出演シーン以外の移動用に屋根もシッカリと用意され、パイプ状の支柱を内張りに追加された穴に刺して装着、その上に幌を被せるタイプだった。ちなみに、西部警察 第5話「爆発5秒前」で、木暮課長が入り浸るバー「コーナーラウンジ」前に路駐しているシーンで、貴重なクローズド状態を確認することができる。
なお公表されているスペックは下記の通りだ。
全長:4400mm/全幅:1680mm/全高:1320mm/車両重量:1120kg
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