新型フェアレディZ登場で振り返る、歴代Z! 国産車初のTバールーフをランナップした2代目S130型
- 筆者: 望月 達也(MOTA編集部)
プロトタイプの発表からおよそ1年。2021年8月17日に7代目となる日産 新型Z(日本名:フェアレディZ)の市販バージョンが米・ニューヨークで発表された。気になる新型フェアレディZだが、ここでは50年の歳月の中で登場してきた歴代モデルを振り返っていく。今回は1978年に登場した2代目フェアレディZ(S130型)の登場だ。
初代モデルからキープコンセプトの姿で登場した2代目S130型
長いボンネットの先に丸型ヘッドライトを装着し、リアエンドまで緩やかに傾斜するルーフラインのファストバックスタイルを持つスポーツカー 日産 フェアレディZは、1978年に初のフルモデルチェンジで2代目「S130型」へ移行。
2代目フェアレディZ(S130型)は、初代からパフォーマンスを向上させ、デザイン面では初代のキープコンセプトで登場。北米市場を強く意識して開発されたボディは、初代とよく似るが新設計で、大きな違いは幅の拡大。リアサスペンションもセミトレーリングアームに変更された。
7代目となる新型フェアレディZと見比べても、リアエンドまで緩やかに傾斜するルーフや、長いボンネットの先に丸型ヘッドライトを装着し、フロントグリルの下部よりもボンネットの先端が前方にせり出しているフロントノーズのデザインの造形やプロポーションには多くの共通点が見られる。
2代目フェアレディZ(S130型)のデビュー当初のエンジンラインナップは、直列6気筒 2.0リッターエンジンを搭載する「200Z」と直列6気筒 2.8リッターエンジンを搭載する「280Z」のバリエーションを展開した。
インテリアは、ダッシュボードセンターに初代の3連メーターのイメージが残されたが、内装全体ではラグジュアリーな雰囲気も加味されていた。
1980年には国産車初のTバールーフもラインナップ。そもそもアメリカの香りが強い2代目フェアレディZを、さらにアメリカ車風に見せた。以降、フェアレディZの定番バリエーションとなり4代目Z32型までラインナップされ続けた。
モデル末期の1982年になってからは、アメリカで2.8リッターターボ、日本で2リッターターボ「200Z-T」を設定し、さらなる高性能化も果たしている。また「200Z-T」に装着された215/60R15タイヤは、国産車初のワイドタイヤを装着していたことでも話題となった。
[筆者:望月 達也(MOTA編集部)]
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