フォルクスワーゲン 「ポロ」 1.2L TSIエンジンを搭載し発売

フォルクスワーゲン ポロ 1.2リッターモデルを追加

フォルクスワーゲンは、昨年10月に導入したコンパクトなフォルクスワーゲンである5世代目「ポロ」に1.2リッターTSIエンジンを採用すると同時に、新たに上級グレードを追加して6月4日(金)より全国のフォルクスワーゲン正規ディーラーにて販売を開始する。価格は213万円(税込)から。

5世代目となる現行型の「ポロ」は、昨年10月に自然吸気の1.4リッターエンジンと高効率な7速DSGトランスミッションを搭載し「ポロ 1.4 コンフォートライン」として販売を開始。「ポロ」はシンプルでクリーンなエクステリアデザインや5ナンバーサイズに収まるコンパクトなボディ、低燃費等が高く評価され、単一グレードながら発売後半年間で既に約6,000台を販売している。

今回、ポロとして初めて低燃費と高い動力性能を併せ持つ新開発の1.2リッターTSIシングルチャージャーエンジンを採用。フォルクスワーゲン車として過去最高の10・15モード燃費となる1リッターあたり20.0kmの低燃費と、1.8リッターエンジンに相当する高い動力性能を獲得。この新エンジンの登場で、従来のコンフォートラインは「ポロ TSI コンフォートライン」に、さらに上級グレードとなる「ポロ TSI ハイライン」が追加される。

「ポロ TSI コンフォートライン」は、1.2リッターTSIエンジンの搭載により、従来のモデルと比較して、最高出力が85馬力から105馬力に(+20馬力)、最大トルクが132Nmから175Nm(+43Nm)と大幅に強化され、燃費は17.0km/Lから20.0km/Lへと約12%向上している。

さらに今回追加となる上級グレード「ポロ TSI ハイライン」は、

- 15インチのアルミホイールやフロントフォグランプ、クロームトリムの多用による外観品質の向上。

- フルオートエアコンやセンターアームレスト、レザーステアリング等でさらに高まった内装の質感。

- 車両後部の障害物を検知するパークディスタンスコントロール(リヤ)の採用。

- 高性能エンジンがもたらすスポーティな走りを支えるフロントスポーツシートの採用。

などにより、高性能、低燃費、高品質なクラスレスなコンパクトカーとなっている。

価格は「ポロ TSI コンフォートライン」が213万円、「ポロ TSI ハイライン」が242万円に設定された。

1.2リッターTSIエンジンと7速DSGを組み合わせた「ポロ」は、10・15モード燃費で平成22年度燃費基準(ポロクラスの場合16.0km/L)を25%上回る20.0km/Lを実現。低排出ガス車認定4つ星の取得とあわせて、全車がエコカー減税(75%減税)及び購入補助金の対象となり、合計で最大約38万円の購入補助を受けることが可能となった。

例:「ポロ TSI ハイライン」の減税及び補助金額

エコカー減税額: 取得税77,800円+重量税33,800円+自動車税17,000円=合計128,600円

エコカー補助金: 25万円(車齢13年超の廃車を伴う場合)または10万円(左記以外の新車購入)

シンプルでパワフルな新開発の1.2L TSIエンジン

今回ポロに採用したエンジンは、フォルクスワーゲン最新の1.2リッターTSIエンジン。先代ポロ1.6スポーツラインに採用していた1.6リッター自然吸気エンジン(最高出力105PS/最大トルク148Nm)の後継として新たに開発されたこのエンジンは、排気量わずか1.2リッターながら、直噴システムにターボ過給を組み合わせることで、自然吸気エンジンの1.8リッタークラスに相当する175Nmという最大トルクを、わずか1,550回転という低いエンジン回転域から発揮させる。この結果、0-100km/h加速は9.7秒と、従来の1.4リッターモデルの11.9秒(いずれもドイツ計測値)を大幅に上回り、ポロを十分にスポーティに走らせる実力を持っている。 また2バルブ、SOHCという軽量、コンパクトかつ低フリクションのシンプルなヘッドを採用しながら、1リッターあたりの出力は、上級エンジンの1.4リッターTSIシングルチャージャーとほぼ同等の87.7PSを達成、排気量をダウンサイジングしながら高出力を同時に実現するという、まさに「究極のTSIエンジン」の登場だ。

エコカー減税対象

1.2リッターTSIエンジンをポロに搭載するにあたっては、国内の10・15モ-ド燃費値や排出ガス規制への適合も重要な開発案件として取り入れられた。そのために日本専用のECU(エンジンコントロールユニット)の開発が行われ、10・15モ-ド燃費値は歴代フォルクスワーゲン中、過去最高の、リッターあたり20.0kmとなり、燃費値換算によるCO2排出量もわずか116g/kmと、真のエコカーといえるレベルを達成している。さらに平成17年排出ガス基準に対しても75%低減レベル(4つ星)となった結果、ポロはフォルクスワーゲンとして、ゴルフ TSI コンフォートライン、ゴルフ ヴァリアント TSI トレンドライン、ゴルフ TSI トレンドラインに次ぐ4番目のエコカー減税対象モデルとなった。

小さな高級

新たに追加される「ポロ TSI ハイライン」は、コンパクトカーとしてきわめて高い質感を持つポロをさらに上質に仕上げている。シンプルでクリーンなエクステリアは、フロントフォグランプやクロームパッケージ、アルミホイールの採用でより高級感を高めた。またインテリアは、レザーステアリングやアームレストの追加などにより質感を高めており、ホールド性の高い標準のスポーツシートのほか、オプションとしてシートヒーター機能つきのアルカンターラ&レザレットシート(157,500円)も設定されている。「小さな高級車」としての資質をさらに高めたポロは、現在国内で進行している、大きなクルマからコンパクトカーへシフトしているお客様のニーズにマッチしたモデルとなった。

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筆者
樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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