自動車整備士不足の解消を目指し、在日ドイツ商工会議所と太田自動車大学校が連携協定を締結


― 群馬県太田市を拠点に、ドイツ式職業訓練プログラムの全国展開を推進 ―


2025年7月4日の調印式にて(左:在日ドイツ商工会議所副代表 ルーカス・ヴィトスアスキー、右:太田自動車大学校校長 田鶴大輔氏)

2025年7月11日/東京 ― 2025年7月4日、在日ドイツ商工会議所(所在地:東京都千代田区、代表:マークゥス・シュールマン)と太田自動車大学校(所在地:群馬県太田市、校長:田鶴大輔)は、ドイツの職業訓練制度(デュアルシステム)に基づく自動車整備士養成プログラムの推進を目指し、連携協定を締結しました。

本プログラムは、日本国内で深刻化する整備士不足という社会的課題に対応するため、在日ドイツ商工会議所が人材育成支援の一環として、ドイツ系自動車メーカー・インポーターであるビー・エム・ダブリュー株式会社や三菱ふそうトラック・バス株式会社の協力のもと2024年4月に立ち上げたものです。ドイツで広く導入されている「デュアルシステム(企業での実地研修と学校での理論教育を組み合わせた制度)」をモデルとし、企業と教育機関が連携して人材を育成します。

訓練生は、協力企業のディーラーと雇用契約を結んだうえで、職場での実地研修(OJT)と並行して教育機関にて理論教育を受講し、3年間で修了資格の取得を目指します。学費は協力企業が全額負担し、給与を得ながら訓練に取り組める環境により、経済的理由で進学を断念した若者やキャリアチェンジを目指す社会人にも広く門戸を開いています。

当プログラムは当初、東京のNPO法人メカニックカレッジと兵庫県神戸市の阪神自動車航空鉄道専門学校の2つの教育機関でスタートしましたが、今回の太田自動車大学校の参画により、全国3校で訓練生を受け入れる体制が整いました。特に同校では、オンライン授業を導入したハイブリッド型の訓練体制を全国で初めて実現し、群馬県太田市を拠点に、北関東をはじめとした全国各地から訓練生を受け入れる新たな枠組みが構築されています。

在日ドイツ商工会議所では、今後も本プログラムを通じて、日本における職業教育の選択肢を広げ、産業界の人材基盤強化に貢献してまいります。
在日ドイツ商工会議所について
在日ドイツ商工会議所(AHK Japan)は、93か国に150拠点を有する在外ドイツ商工会議所(略称:AHK)のグローバルネットワークに属し、ドイツ経済にとって重要な全ての国々において、ドイツ企業および現地企業のために経験・人脈・サービスを提供しています。1962年3月に東京で設立され、現在ではおよそ470社の会員企業を擁する日本最大の日独間ネットワークです。組織の設立以来、在日ドイツ商工会議所は日独間の経済関係の強化に努め、近年の日独エネルギーパートナーシップやドイツ農産品・食品の輸出促進、3Dプリンターなどの未来分野でのサポートなど、両国間の経済交流のための様々な取り組みを支援しています。

https://japan.ahk.de/ja


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