<メルカリ物価・数量指数 2022年トレンド総括>2022年、年間メルカリ物価指数が最も高い商品カテゴリーは「自動車本体」自動車取引開始以来、累計取引件数は約7.6万件を突破


2位「トレーディングカード」は海外在住者による越境取引が増加傾向メルカリ物価・数量指数からわかる2022年12月単月のトレンドも公開

メルカリ総合研究所(以下、メルカリ総研)より、「メルカリ物価指数 2022年トレンド総括」と「メルカリ物価・数量指数からわかる12月トレンド」をご紹介いたします。



「メルカリ物価・数量指数」について

メルカリ総研では、2022年5月より、「メルカリ物価・数量指数」の指数変動からわかる各月のトレンドを毎月発信してまいりました。2023年を迎えるにあたり、今回のニュースレターでは、毎月発信してきた各月のトレンドと合わせて、2022年全体における各商品カテゴリー毎の「メルカリ物価・数量指数」を新たに算出し、「メルカリ物価・数量指数からわかる2022年トレンド」として公開します。


メルカリ物価指数 2022年トレンド総括







【年間トレンド1.】2022年メルカリ物価指数が最も高い商品カテゴリーは「自動車本体」累計取引件数は約7.6万件を突破

今回新たに算出した年間の「メルカリ物価指数」をみると、2022年でメルカリ物価指数が最も高い商品カテゴリー「自動車本体」となりました。「メルカリ」からは、さまざまな車両が取引されていることがみてとれます。
物価指数は、2018年の基準値から、2019年は1.27、2020年は1.76、2021年は1.82、2022年は1.73で推移しています。また、2022年の数量指数は過去最高の1.13となることから、物価は3年間に渡り、高い水準で安定的ながら、取引は2021年から活発化していることがわかります。


2016年5月から「メルカリ」で自動車の取引が可能になりました。徐々に自動車の売買ができるという認識が広がり、2022年終了時点で「自動車本体」の累計取引件数は7.6万件を突破しています。




【年間トレンド2.】一次流通市場でも盛り上がる「トレーディングカード」が2位。国内トレカが海外でも人気!海外在住者による越境取引は増加傾向

「自動車本体」に次いで、高い物価指数を示した商品カテゴリーは「トレーディングカード」でした。2021年の国内トレーディングカード市場規模は約1,782億円、前年比145.6%で急成長しており、海外では、“資産”としての価値が認識されつつあります。(※)
「メルカリ物価・数量指数」からは、一次流通市場に連動して物価・数量指数ともに伸長していることがうかがえます。特に取引の活発さを示す数量指数は、一次流通市場での伸びに符合して、2020年から2021年にかけて約168.2(1.61→2.71)伸びています。
※:一般社団法人 日本玩具協会 玩具市場規模データ( https://www.toys.or.jp/toukei_siryou_data.html



日本発のトレーディングカードは世界的に人気の高いアニメやゲームキャラクターを中心に、海外でも人気が高まっているといわれています。そこで、「メルカリ」における「トレーディングカード」の越境取引数をみたところ、2022年は前年比約1.3倍と増加傾向にあることがわかりました。



メルカリ物価・数量指数からわかる12月トレンド





2022年12月、物価指数が上昇・下落した商品カテゴリーTOP5(前年同月比)



2022年版 メルカリ物価指数が高い商品カテゴリーTOP10で2位にランクインした「トレーディングカード」。月次でより詳細にみると、取引の活発さを示すメルカリ数量指数は、2022年12月で過去最高の5.88となりました。




コメント



株式会社メルカリ メルカリ総合研究所
研究委員 志和あかね


2022年5月の提供開始以降、メルカリ総研では、「メルカリ物価・数量指数」の指数変動からわかるトレンドを毎月発信してきました。今回の「メルカリ物価指数 2022年トレンド総括」では、2023年を迎える節目にあたり、2022年全体で各商品カテゴリー毎の物価・数量指数を集計しています。

2022年で最も高い物価指数を示した商品カテゴリーは「自動車本体」となりました。「メルカリ」では、2016年5月より自動車本体の売買ができるようになり、フリマアプリ上でも安心して自動車の売買ができるような環境構築を推進し、2022年12月時点での累計取引件数は約7.6万件を突破しています。昨今、海外における中古車需要の高まりや半導体不足による新車の供給制限がかかっていることから中古車に注目が集まっていることが影響してか、取引の活発さを示すメルカリ数量指数は過去最高となっています。
また、2位の「トレーディングカード」では、一次流通市場の規模拡大に連動し、「メルカリ」での取引も活発化していることが伺えます。現時点において、2022年の国内玩具市場規模は定かではありませんが、『「メルカリ」における2022年のトレカ取引の盛り上がりは2021年を上回っていることから、一次流通市場でも相応の盛り上がりがあったことが予想される』ということが言えるのかもしれません。

月次でみた場合、2022年12月の数量指数は過去最高となりました。2020年4月に2.0を超える点に言及しました。現在、“トレーディングカード=資産”としての価値が認められつつあり、国内だけでなく海外でも活発に取引されるようになっています。「メルカリ」でも海外からの人気は見てとれ、2019年から開始された越境販売において、「トレーディングカード」の取引数は増加の傾向にあり、日本のトレーディングカードの海外人気があらわれているといえるでしょう。


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