あなたはどんな霊柩車で旅立ちますか? 光岡 新型霊柩車「グランエースエボリューション」発売

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「街中で霊柩車を見かけたら親指を隠せ」子供のころ、そんなことを言われた記憶がある方も多いのではないだろうか。昨今、80年代のアメリカンテイストが人気となっている「バディ」や、限定台数が即日完売したロックスターなど、個性あふれる魅力的なオリジナルカーで注目を集める光岡自動車。実は長年霊柩車の製造と販売を行う老舗メーカーでもある。今回は、そんな光岡自動車の霊柩車のラインナップを改めてご紹介しよう。

目次[開く][閉じる]
  1. 新しい生活様式に対応した新型霊柩車
  2. まだまだある! 光岡自動車の霊柩車
  3. 熟練の職人が生み出す霊柩車

新しい生活様式に対応した新型霊柩車

光岡自動車は2002年11月24日より、新型霊柩車グランエースエボリューションを全国一斉発売した。

新型霊柩車グランエースエボリューションは、霊柩車としての機能とその場で簡易的なご供養が行える装備を備えた新しい生活様式に対応した霊柩車。例えば“3密”を避けたい場合や体の不自由なご年配の方々が生活するケアハウスなどに直接出向き、車両後方のドアを開けるとその場で簡易的なご供養ができる装備を備えている。

車両室内は、光岡らしく華やかな装飾で彩られ、右半面は霊柩車として、左半面はご供養可能な祭壇として明確に機能と使い勝手を分けることで、昨今の新しい生活様式の変化に対応したオールインワンの霊柩車となっている。

落ち着きのある高級感

ベースとなっているのは、2019年11月に発売されたトヨタ グランエース。全長5300mm、全幅1970mm、全高1990mmという、大人気のLサイズミニバン「アルファード/ヴェルフィア」を超える堂々としたボディサイズを持つ。

丸みを抑えたボクシーなスタイルはスペース効率に優れ、棺を乗せ、さらに祭壇まで備えるという霊柩車には、まさにうってつけの車両と言えるのかもしれない。

外からの見た目はまさに黒塗りの高級ハイヤーといった趣で、丁寧に、そして優雅に故人をアチラの世界にお送り出すことができるだろう。

光岡自動車 新型霊柩車 グランエースエボリューションの車両概要

■外観:ノンストレッチ、外装専用ラッピング、ネームプレート

■棺室:大理石調装飾、4 座後部パーテーション、ミニ祭壇セット、後部左側骨壷収納、棺専用棺台(2,100mm×600mm)

■全長×全幅×全高:5300mm×1970mm×1990mm

■排気量:2,754cc

■車両価格:792万円(消費税込み)

まだまだある! 光岡自動車の霊柩車

2020年11月26日に正式発表され、今話題沸騰の同社初のSUVである「バディ」や、2018年に台数限定で発売しあっという間に完売してしまった「ロックスター」など、車にあまり詳しくない方から見ると、光岡自動車は個性的なカスタムカーメーカーという印象があるかもしれない。しかし、90年代から霊柩車の輸入・販売を開始し、2002年からは自社での製造販売も手掛けているという老舗だ。

そんな光岡自動車の霊柩車には、こだわりと個性、そして故人をしっかりと送り出すことができる魅力的な霊柩車が揃う。

ミツオカリムジンTypeV(海外仕様)

コチラはいかにも光岡らしい、クラシカルな見た目の霊柩車。「ガリュー」をベースにセンターを1200mm延長、リアオーバーハングを400mm延長し、全長が6560mmにもなる大型リムジン型霊柩車だ。もとは台湾で販売するために制作された車両ではあるが、光岡では、クラシカルな見た目の霊柩車を国内向けにも販売している。

寝台霊柩車 プレミアムフュージョン

搬送霊柩車とは、ご遺体などを搬送する搬送車と、霊柩車の役割を一台で担う一台二役の多機能車。アルファードをベースに制作される「プレミアムフュージョン」の棺室には、キルティングステッチのレザーと艶を抑えた上品な木目調パネルが装飾され、豪華な見た目と機能性を両立する工夫が凝らされている。

ヴェルファイアグランドリムジン

見るからに長いコチラは、ヴェルファイアをベースに全長が1400mm延長され、全長はなんと6330mmという大型リムジンタイプの霊柩車。フロントタイヤとリアタイヤの間のボディを延長する“センターストレッチ”によって、棺を乗せても5名がゆったりと乗ることのできるスペースを確保している。

熟練の職人が生み出す霊柩車

バディやロックスターなど、光岡のオリジナリティ溢れる車を生み出しているのは、熟練の職人による手作業。完全受注生産だという霊柩車にも、同社のクラフトマンシップが存分に活かされている。

普段あまり注目されることのない霊柩車だが、どこが製造しどんな工夫がされているのか? 誰でもいつかは必ずお世話になる(かもしれない?)霊柩車だからこそ、そんなことを思いながら眺めてみるのも楽しいかもしれない。

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