小学校のプール並み!?全長25mのスーパーフルトレーラが物流の明日を支える
ヤマト運輸株式会社とヤマトボックスチャーター株式会社(YBC)、ヤマトマルチチャーター株式会社(YMC)は、新たにスーパーフルトレーラSF25を8台導入。現在運行している関東(神奈川県)~関西(大阪府)間の運行区間を2020年3月10日(火)から九州(福岡県)まで伸長し、運航を開始した。
全長25m!スーパーフルトレーラー導入が目指すものとは
ドライバーの負担軽減と物流の効率化を実現
物流業界では、大型トラックドライバーの不足や高齢化が進み、特に長距離運行においてドライバーの拘束時間が長く負担が大きい。2016年9月国土交通省は、トラック輸送の省人化を推進するため、「ダブル連結トラック実験協議会」を設立し、2019年1月には車両長の基準を最大21メートルから25メートルまで緩和するなど、国家的課題である物流業界の人手不足への対応を進めている。
一方、ヤマト運輸は2019年8月に国土交通省のダブル連結トラックの対象路線拡充の決定を受け、運行区間を九州まで伸長し、この度現行の関東(神奈川県)と関西(大阪府)間における運行に加え、関東(神奈川県)と九州(福岡県)間における長距離運行を実現。関西を中継地点とし、ドライバーが乗り換えることで長距離輸送のドライバーの負担軽減を図る。
取り組みの概要
現在運行している厚木ゲートウェイ(厚木GW)から関西ゲートウェイ(関西GW)の運行区間に加え、YBCとYMC が所有するトラクタとヤマト運輸が所有するトレーラを連結した8台が新たに厚木GWから福岡ベース(福岡B)までの区間を幹線輸送する。
運行スケジュール例
■18:00 トラクタとトレーラを連結し、福岡B(または厚木GW)を出発
■ 4:00 関西GWに到着、ドライバーが交替し出発
■13:00 厚木GW(または福岡B)に到着
※運行スケジュールは一例であり、日中の運行など上記と異なる場合もある。
※運行は月曜~金曜
メリット
SF25の導入によって、積載量が従来の大型トラックの2倍となり、1度に大量の荷物を輸送できるようになると同時に、特にトラックドライバーの不足が顕著である長距離輸送においてドライバーが交替することで負担を軽減。
また、車両台数が削減できることで、CO2の排出量低減も期待されている
今後について
今後は、新たに運行開始する関東(神奈川県)と九州(福岡県)間の路線において、他事業者との共同輸送も検討。また、東北エリアへの区間伸長に向け今後取り組む予定であるとし、物流業界全体で幹線輸送の効率化を図るため、引き続きスーパーフルトレーラ25の効果的な運用に期待。
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