トヨタとスズキが資本提携し、業界再編が再加速!
トヨタがスズキに約5%を出資
トヨタ自動車株式会社とスズキ株式会社が、自動運転分野を含めた新しいフィールドでの協力を進めて行くために、両社の長期的な提携関係の構築と推進を目指すべく、資本提携に関する合意書を締結した。
提携の内容としては、相互に株式を取得する方法を予定している。具体的には、トヨタはスズキが実施する第三者割り当てによる自己株式の処分により、スズキの普通株式2400万株に対する所有割合4.94%を取得。取得金額は総額960億円に及ぶ。
一方のスズキは、市場買い付けにより480億円相当のトヨタ株式を取得する予定となっている。
国内メーカー再編で勢力図はどうなる?
スズキは、2009年にVWとの資本提携を発表し、いったんは19.9%の出資を受け入れたが2015年に物別れに終わり、それ以降は独立性を保っていた。しかし2017年からトヨタからハイブリッド技術の提供を受けるなど、両社の関係性は近づいていた。
トヨタは、完全子会社化をしたダイハツを始め、50.2%を出資する日野自動車、16.8%を出資するスバル、5.1%を出資するマツダ、3.1%を出資するヤマハに次いで、スズキにも約5%を出資することが決定。国内メーカーへの資本提携を加速している。
この提携では、トヨタのもつ電動化技術とスズキがもつ小型車技術を持ち寄り、ラインアップの補完をするだけでなく、新型車の共同開発や生産での協業も視野に入れているという。
これにより日本国内の自動車メーカーは、トヨタ・スバル・ダイハツ・スズキと、日産・三菱(・ルノー)、ホンダ(・GM)という3つの陣営に再編されることとなる。
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