帰省時、親の運転する車の助手席に座るだけ!? 親が加害者になるのを防ぐ5つのポイント
日産、「#助手席孝行」の呼びかけを開始
日産は、2019年7月31日より車を運転する親・祖父母をもつ全ての家族に向けて、助手席からドライバーを見守り、運転能力を確認することを薦める「#助手席孝行」の呼びかけを開始した。
「親の運転に関するアンケート調査」
「#助手席孝行」の呼びかけを行うにあたり、日産では高齢者の運転に関して計700名にインターネットでアンケートを実施した。
■調査対象:運転免許を持つ20代~80代までの各世代100名ずつ、計700名(男女は均等ではない)
20代~50代までの計400名を「子世代」、60代~80代までの計300名を「親世代」として、子世代は「運転免許をもつ親(実父母/義父母は不問)がいる」、親世代は「子がいる」ことを必須条件とした
親が加害者になる心配が被害者になる心配を上回る結果に
子世代は「親の運転について心配したことがあるか」の問いに「親の運転を心配している」と回答した割合が71.3%と多く、回答理由は「加害者になる心配」が87.0%と「被害者になる心配」の72.6%を上回った。
また、親と離れて暮らしている子世代限定で「親の運転している車に乗る機会があるか」の問いに「半年に1回以下」が70.6%で、多くはお盆や正月などの帰省のタイミングで親の車に同乗する程度であることが推測された。
親世代は「自分自身の運転能力が衰えたのではないかと不安をおぼえたことはあるか」の問いに60.0%が「やや不安」や10.0%が「不安」と回答した。
また、親世代が「運転の衰えを指摘されて納得する/聞く気になる」相手は「警察官など運転の指導に関わる方」が20%、「妻・夫・子ども」が半数を占めた。
「#助手席孝行」とは
「#助手席孝行」とは、「帰省」などのタイミングを活用し、親孝行を兼ねてドライブをともにすることで親・祖父毋の運転能力を簡易的に確認するアクションのこと。
具体的な方法は高齢ドライバーに詳しいNPO法人「高齢者安全運転支援研究会」の監修を受けながら、同会が提唱している「運転時認知障害早期発見チェックリスト30」を基に、誰もが簡易的に試せるよう、大きく5つのポイントに絞り、その頭文字から「みぎあしは」の合言葉にまとめている。
#助手席孝行の合言葉「みぎあしは」
より多くの人に、気軽に 「#助手席孝行」 を行ってもらうために「助手席から確認することができる」 簡易的なチェックポイントを、親の運転を見守る合言葉 「みぎあしは」 として5つに集約した。
■「み」:「ミラーちゃんと見てる?」
走行中や交差点の進入時に、バックミラーやサイドミラーでしっかり確認できていますか?
■「ぎ」:「ギアチェンジ迷ってない?」
発進時のギア操作に間違いや迷いがなく、PからD/Rへの切り替えはスムースですか?
■「あ」:「アクセルとブレーキ急じゃない?」
アクセルペダルとブレーキペダルの、足の移動はスムースですか? 急発進や急ブレーキになっていませんか?
■「し」:「シャカンキョリ保ててる?」
法定速度を守って、走っていますか? 前方のクルマに近寄り過ぎずに、正しい車間距離を保てていますか?
■「は」:「ハンドル遅れてない?」
交差点やカーブ時に、ハンドルを切るのが遅れて、急ハンドルになっていませんか?
日産の思い
日産は「ゼロ・フェイタリティ※」社会の実現を目指し、インテリジェント エマージェンシーブレーキなどの安全装備、最新の予防安全技術も「交通死亡事故ゼロ」を実現するための技術のひとつとして開発している。
「#助手席孝行」は、日産社員の想いから生まれた。「ゼロ・フェイタリティ」社会の実現を目指す自動車会社の一員として、お盆などの帰省シーズンを利用して、自分たちの身近な問題として、まずは自分の親・祖父母との 「気軽な会話」から、今後の運転について考えるきっかけをもってもらいたい、との思いが込められている。
※ゼロ・フェイタリティ:日産車がかかわる交通事故による死亡・重傷者数ゼロにする取り組み
コンセプトムービー:社員が実際にやってみた
2019年7月31日に公開したコンセプトムービーでは、実際に社員3名とその親が、久しぶりのドライブに出かけた様子を車載カメラの映像で紹介し「#助手席孝行」を行なった様子がみれる。
他にも具体的な方法として「みぎあしは」の詳細が分かるハウツームービーや実際に「#助手席孝行」を行う際に参考となる特設HPもあわせて公開している。
2019年8月2日・3日に本社ギャラリーでの「#助手席孝行」体験イベントや、ツイッターを介した呼びかけ、首都圏電車内広告での告知などで呼びかけを行っていく。
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