“高齢者の運転”に怒りの声が多数|「一時停止無視」「細道で猛スピード」など
高齢者の自動車運転についてのアンケートを実施
株式会社インサイトテックは、2019年5月24日に高齢者の自動車運転をテーマにしたアンケートを実施し、男女149名から回答を得た。
それによると、高齢者運転の危険な例や免許返納に対する考えの地域差が浮き彫りになった。
高齢ドライバーの運転に恐怖や怒りの声も
「高齢者の自動車運転により、危険な体験をしたことがありますか?」と尋ねたところ、59%が「ある」と回答した。
「危険な体験をしたことがある」と回答した方の声を感情分類AIで分析すると、「怒り」「嫌気」の割合が70%となり、特に「怒り」は50%を超える結果だった。
他の話題のアンケートによる怒りの平均値は5%~10%程度なので、非常に怒りが高いことが分かった。
危険を感じた体験談
■信号のない交差点で、曲がる先に車がいるのを確認せずに勢いよく曲がって突っ込んできたり、すれ違い不可な細い道で、相手側(高齢者)に避けるスペースがあるにも関わらず突っ込んでこられた。
■細くてすれ違うのがギリギリの道で、かなりのスピードでど真ん中を走ってこられたり、住宅地の中を一時停止をすることなく右左折して、猛スピードで走り抜けていくのを見ました。
■普通だったら出て来ないタイミングで車が出てきた。ウインカーを出さずに急に曲がった。駐車場の出口専用のところから進入してきた。法定速度以下の速度で走行し、渋滞が起きていた。
■早く駐車場に停めたい高齢者が、駐車場から出ようとした私の位置に突っ込んできた。駐車場エリアでの逆走、無理な割り込みなど、待つことができない身勝手な高齢者が多い。
■周りが見えておらず、急な車線変更や、信号機の無い交差点では、左右を確認せず直進や右左折をする。
■ハザードもたかず、急に停車と駐車をする。道のど真ん中を走行してくる。一時停止を無視して突っ走る。
60代以上は半数以上が免許返納を検討
「将来、シニア世代になった時に運転免許証の返納は考えていますか?」と質問したところ、63%が「考えている」と回答した。
年代別に見ると、60代以上は自身や家族がシニア世代に該当するようになり、返納を考えている割合も多いようだ。
また「考えていない」(10%)と答える割合も、全年代で最多となった。
「74歳までに運転免許書返納が妥当」は都市圏と地方で見解が分かれる
「もし年齢で運転免許証を返納しなくてはならない場合、何歳で返納するのが妥当だと思いますか?」と質問したところ、66%が「74歳まで(69歳以下:24%、70~74歳:42%)」と回答した。
エリア別に見ると、交通網が発達している大都市圏と、日常生活において自身で運転する必要がある地方では、返納における妥当な年齢差が顕著であることが分かった。
高齢者の自動車運転で有効な事故減少対策は?
「高齢者の自動車運転で有効な事故減少対策は何だと思いますか?」と尋ねたところ、「自動運転」「自動ブレーキ」「スマートアシスト」「ドライブレコーダー」といった装備に関する回答が多く挙げられた。
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