トヨタ、海外向け新シリーズとなるハイエースを世界初公開

新興国を中心に、高い耐久性と信頼性で人々の移動やビジネスをサポート

トヨタは2019年2月18日、海外向け新シリーズとなるハイエースをフィリピンで世界初公開した。

新シリーズとなるハイエースは、新型専用プラットフォームの採用とセミボンネット化により、基本性能や快適性が大幅に向上。さらに、Euro NCAP5★に相当するクラス最高レベルの安全性や高い耐久性を備え、ユーザーの日常生活やビジネスに活用可能なモデルとなっている。

昨今、自動車市場が拡大し続ける新興国・地域においては、物流に加えて、観光用ミニバス、乗合バス等の乗客輸送の需要が拡大。ハイエースの新シリーズは、このような多様なニーズに柔軟に応えるべく、物流のみならず、送迎、観光、乗合バス等「乗客の輸送」を重視し、「バン」の他に「コミューター」と「ツーリズム」を設定。

新シリーズとなるハイエースは、今回のフィリピンでの発売以降、来年にかけて新興国を中心とした国・地域に順次投入予定。

なお、トヨタでは市場環境が異なる日本においては、従来モデルのハイエースを継続していくとしている。ただし、新シリーズについても日本向けに別途投入する可能性はあるかもしれない。こちらについては続報を待ちたいところだ。

フィリピンでの世界初披露に際して、開発責任者を務める石川拓生チーフエンジニア(CE)は「ハイエースは、『Hiace Pride』をキーワードに掲げ、『持つ、使う、乗ることで安心感・満足感と誇りを感じられるクルマ』をコンセプトに開発しました。ハイエースは、オーナー、ドライバー、そしてお乗り頂く全ての皆様にとって、かけがえのないパートナーを目指しています」とコメント。

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トヨタ ハイエース

1967年に初代を発売して以降、世界約150ヵ国、累計624万台以上販売されているトヨタの代表的なグローバルカーの1つ。長年、高い耐久性と信頼性を強みに、バンやミニバス、プライベートの移動手段として活用され、現在、海外では主にアジア、中東、アフリカ、オセアニア、メキシコ、中南米地域で販売されている。

海外向け新シリーズ ハイエースの主な特長

エクステリア

■「ショート・標準ルーフ」、「ロング・ハイルーフ」の2つのボディタイプを設定。

■セミボンネット化したパッケージを生かしながら、ハイエースの最大の特長である「信頼感・力強さ・機能美」を継承・進化させ、快適かつ先進的な空間を想起させる外形スタイルを実現。

インテリア

■用途に応じて、複数の座席および荷室のレイアウトを用意。乗合バス用途の「コミューター」においては、クラス最大の乗車人数17名を設定。

■新たに設定した「ツーリズム」では、快適装備と専用インテリアを採用。

■バンは世界各国のパレットが搭載可能な荷室を確保。

■大型ドアトリムポケットや大型シート下収納等、ドライバーや乗員のニーズに対応し、機能性を高める一方で、人に安心感を与える快適な内装デザインを採用。

走行性能

■環状骨格構造採用による優れたボディ剛性など、TNGAの設計思想に基づくAll Newボディを採用し、乗り心地、静粛性、安全性能を大きく向上。各国の様々な道路環境においても安心・安全を感じられる高い耐久性と長距離走行でも疲れない快適な室内を実現。

■エンジンは1GD(2.8リッター、ディーゼル)、7GR(3.5リッター、ガソリン)を設定。

安全装備

■Toyota Safety Senseを採用、Euro NCAP 5★相当の性能を実現。

海外向け新型ハイエース 主要諸元[現行型との差]

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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