トヨタ 5大陸走破プロジェクトのうち4大陸を走破! 2019年~20年は最後の大陸・アジアへ

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  1. アフリカ大陸走破の全てを紹介
  2. トヨタ5大陸走破プロジェクトとは
  3. トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田 章男氏のコメント
  4. 過去の走破概要
  5. 関連コンテンツ

トヨタは2018年11月、「もっといいクルマづくり」への知見を深めるために2014年より進めていた世界5大陸走破プロジェクトのうち、アフリカ大陸の走破を完了した。

これまでに走破した大陸はオーストラリア、北米(アメリカ)南米(アメリカ)、ヨーロッパで、今回のアフリカ走破を持って4大陸目の走破となる。そして2019年春からは、中東をスタートとしたアジア大陸走破へと、最後のたすきをつなぐ。

アフリカ大陸走破では、2か月間に渡り、スズキ、日野自動車、トヨタ車体のメンバーを含む76名が1万600kmを走破。参加メンバーは、多種多様なアフリカ特有の道を走り、過酷な車両の使用環境を肌で感じ、ユーザーの声を直に聞くことで、アフリカで求められる「もっといいクルマ」について1人1人が考え、意見を交わしながらクルマと向き合う時間を過ごした。

>>アフリカを駆けるランクルがカッコいい!日本では見られない光景の画像をみる

道中では深い凸凹、尖った石、波状路、砂漠等の様々な過酷な未舗装路の走行を通じ、信頼性、耐久性、乗り心地の大切さを身をもって経験。また、舗装路においても、長い直線、頻繁に道路を横断する動物、急に現れる大きなポットホール(甌穴)やスピードブレーカー(道路の一部を隆起させ、通過する車両に上下の振動を及ぼすことで運転者に減速を促す構造物)、多くの過積載大型トラックの追い抜きといった特殊な環境での走行を通じて、ブレーキ性能、高速安定性、パワー・トルクの重要性も再認識した。

アフリカ大陸走破の全てを紹介

オートックワンでは2018年11月から、アフリカ大陸走破のレポートをパート1~パート7まで事細かに綴ってきた。

「もっといいクルマづくり」のために駆け抜けた、当プロジェクトの全貌を是非チェックしてほしい。

アフリカ大陸走破レポート【パート1】ランクルじゃなければ走れない道!?も登場

初回ということもあり、スタートイベントでは現地のダンサーと共に踊り、祝福を受けてのドライブが始まった。ゲートをくぐると、道の脇をバッファローが歩いており、想像を超えた世界観の中、アフリカ走破の初日を迎えたのである。

アフリカを物語る道のりは、ンゴロンゴロ地区からあまりにも不慣れな道路をはじめ、最後はスペシャルステージとして、かつてのWRCのコースを含んだ、サファリ・ラリーで地図とGPS頼みのスリリングなドライブを乗り越えチームは見事にタンザニア~ザンビアまでの約900kmを走破した。

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アフリカ大陸走破レポート【パート2】地下でランクルが大活躍!

タンザニアからザンビアへステージを変え、タンザニアの過酷な道でも「普通」に走れるクルマを先輩たちが築き上げた成果だと、身をもって実感したことを振り返り、新たな課題を求め、走破へ向けジンバブエまでの道のりがスタートした。

道中では、キトウェにある採掘場見学や、ポットホールの多い悪路を、日本ではなかなかしない車でのスラローム走行を駆使して走行、パンク、高速道路での歩行者や、羊の急な横断などは日常茶飯事であったりと、刺激的で油断できない道のりを超え、ザンビア~ジンバブエの約1039kmを無事走破した。

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アフリカ大陸走破レポート【パート3】砂地で数台スタックする中、唯一余裕で駆け抜ける1台

ザンビアの過酷な道を乗り越え、ジンバブエ・ボツワナへとステージを変えた。

ザンビアとの境にある、ザンベジ国立公園内ではオフロードメインの走行となり、未舗装路が多く、大きな石や、枝、そして窪みなど、常に集中力を要される環境を運転。

ボツワナではチョベ国立公園で車が数台スタックするなど、想定外のトラブルに見舞われながらもジンバブエ・ボツワナと、壮大な1334kmを走破した。

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アフリカ大陸走破レポート【パート4】遂に前半組がゴール、現地で感じた3つの気づき

ジンバブエから、前半組の最終ステージとなる南アフリカへの国境を超えるため高速道路を走るが、相変わらず道幅は狭く、大型トラックを含む対向車とはラインギリギリですれ違う走行を強いられる中、神経を張り巡らせなんとか乗り越えた。

南アフリカへ突入し、ゴールのヨハネブルグにあるTSAM(TOYOTA South Africa Motors)へ到着すると、待っていたのはメンバー達の激励の歓声だった。

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アフリカ大陸走破レポート【パート5】トヨタ車の信頼性を示す、絶好の舞台は世界遺産「ナミブ砂漠」

後半組は、スタート地となるダーバンへ。お馴染みのTSAM(Toyota South Africa Motors)のテスト走行を終え、後半組はダーバンからスタート地であるナミビアの首都ウィントフックへ移動。出発のセレモニーを後にし、走破がスタートした。

郊外へ出るとすぐに砂利道、砂埃、激しいアップダウン、そして悪路だろうがお構いなしに100km/h超えで走ってくる対向車と、前半組同様のハードな状況が続いた。そんな中、ウィントフックからスワコプムント、セスリエム、リューデリッツを超え、スタートから約2008kmを走破。ナミビアの都市ケートマンスフープに到着した。

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アフリカ大陸走破レポート【パート6】大都市ケープタウンへ、道中では景色も一変

後半組はナミビアから南アフリカに入り、到着した宿はいきなり朝まで停電するなど、早速アフリカの洗礼を受けた。

道中では約10時間を要する国境越えに加え、走行した道は信号もなく、直線が100km以上も延々と続いた。強い疲労を感じることも度々あったが無事、南アフリカの都市スプリングボックを超えクランウィリアムへ。その後も後半組は、南アフリカの首都ケープタウン、モーゼル湾と約2242kmの道のりを超え、沿岸の街ポート・エリザベスに到着した。

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アフリカ大陸走破レポート【最終回】ダカール・ラリー仕様のハイラックスに同乗!

ナミビア~南アフリカまでの約2242kmを乗り越えた後半組は南アフリカにあるポート・エリザベスからグラーフ・ライネの山間部をひたすら進んだ。そして山道の次はキンバリーの延々と続いた未舗装路を超え、南アフリカの内陸国、レソト王国へ突入。道中ではダカール・ラリー仕様のハイラックスに同乗体験するなど貴重な経験も。

その後はアフリスキーの山間部、そして国境サニパスの危険すぎる道を乗り超え、遂にゴール地であるダーバンへ到着した。

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トヨタ5大陸走破プロジェクトとは

5大陸走破プロジェクトは、TOYOTA GAZOO Racingの一環として、グローバルトヨタ及び関連会社の従業員が自らステアリングを握り、世界中のユーザーが日常的に使用する道を現地現物で走るプロジェクト。走行を通じて世界の道を知り、ユーザーの声を聞き、各国の文化に触れ、多くの課題・困難にチームで解決策を見出す経験の中で、デスクワークやテストコースでは得られない「もっといいクルマづくり」に向けたセンサーを磨く、人材育成を目的としている。

2014年のオーストラリア大陸走破を皮切りに、2015年北米・2016年南米のアメリカ大陸、2017年ヨーロッパ大陸、2018年アフリカ大陸走破を通じ、延べ556人の国内外メンバーが、9万9600kmを399日かけて走破した。

参加メンバーからは、「車両の評価項目の見直しに反映し、日々の業務でも生かしている」「クルマづくりへの“誇り”と“責任”を再確認できた」「もっといいクルマづくりには、自機能ばかりにとらわれず、クルマ全体で考えなければならないことが解った」「自分の感覚とお客様の感じ方には乖離がある事を改めて感じ、今まで以上にお客様の声に意識を向けて素直に見つめ直すきっかけになった」など、現地現物で得られた知見をもとに、自らがトヨタのもっといいクルマづくりの原動力になるという意欲が芽生えている。

トヨタ自動車 代表取締役社長 豊田 章男氏のコメント

「本年のアフリカ大陸走破においても、メンバーが、安全に健康に戻ってくることができ、安心しました。走破から戻った皆さん、お疲れ様でした。無事に戻ってきてくれて、ありがとう。

この5大陸走破プロジェクトは、『もっといいクルマをつくるトヨタになりたい。そのためには、もっと、世界の道を知る必要がある…』という想いで2014年からスタートしました。

当初は、技術部門が中心となるメンバーでスタートした活動でしたが、5年間、走り続ける中で、営業、調達、人事、経理といった様々な部署も参加するようになり、若手社員の参加者も増えてまいりました。現地の事業体からの参加者も増え、『もっといいクルマづくり』に真剣に向き合う輪が、部署、役職、役割、そして国籍など、あらゆる垣根を越えて広がったと実感しています。

私自身も、このプロジェクトの一環として、それぞれの大陸の道を走ってきました。今年は、トヨタ車体(株)のダカールラリー参加チーム『チームランドクルーザー』の走行テストに参画させていただき、モロッコにおいて、初めて砂漠を走る経験をさせていただきました。

砂漠の真ん中では、何度もスタックし、前にも後ろにも進まず、アクセルを踏めば、更にランドクルーザーは砂の中に沈んでいく、という経験もしました。チームメンバーに救出してもらい、再び走り出すことが出来ましたが、その時、強く感じたことは『クルマは、命を運ぶものだ』ということです。

『ここで止まったら、ここで壊れたら、命が失われてしまうこともある…』走破から戻ってきたメンバー達も、アフリカの地で様々な道を走り、同じようにクルマの大切さを感じたと報告してくれました。

どこの部署で、どんな役割であろうと、トヨタで働くことのミッションは、もっといいクルマをつくることです。

社長であっても、新入社員であっても、技術職であっても、技能職であっても、事務職であっても、そこに垣根はなく、ミッションに変わりはありません。

今まで、普通にやってきた各々の業務を、これからはアフリカの道での経験を想像しながら、ひとつひとつやってみる…そうすることで、ひとつひとつの仕事が、本当にお客様に笑顔になって頂けるもっといいクルマづくりのための、プロの仕事に近づいていけると思います。

そして、走破経験をした人の仕事が変わっていけば、その周りも少しずつ変わっていきます。地道かもしれませんが、そうしてもっといいクルマをつくるトヨタに進化していけると信じています。メンバーの皆さん、よろしくお願いします。期待しています。

今回は、私どもトヨタ自動車だけではなく、スズキ、日野自動車、トヨタ車体のメンバーとも一緒に走りました。

『お客様に笑顔になっていただける“もっといいクルマ”をつくる。そして、モビリティの未来を創っていく』その想いを共有する仲間の皆さまです。もちろん、そこにも垣根はありません。

一緒に、道の厳しさを知り、お客様の声を聞いてきました。この経験が、未来に繋がります。共に、もっといいクルマづくりを進めていきましょう。そして、一人でも多くのお客様に笑顔になっていただける未来を目指しましょう。」

過去の走破概要

2014年

・大陸:オーストラリア

・距離:約2万km

・日数:72日間

・特徴:世界の様々な道が凝縮されていると言われる砂漠や悪路などの過酷な道を走破

2015年

・大陸:北米(アメリカ)

・距離:約2万8000km

・日数:109日間

・特徴:夏季と冬季に分け、デスバレーなどの酷暑地や、アラスカ・カナダの寒冷地の厳しい環境下を走破

2016年

・大陸:南米(アメリカ)

・距離:約2万km

・日数:84日間

・特徴:熱帯の泥濘路や、標高5,640mの高地山岳路、砂丘などを走破

2017年

・大陸:ヨーロッパ

・距離:約2万1000km

・日数:85日間

・特徴:自動車発祥の地で欧州車と比較し、走行データの収集・分析を強化。夏季と冬季に分け、高速道路、長距離移動での走破

2018年

・大陸:アフリカ

・距離:約1万600km

・日数:49日間

・特徴:一般生活道路に加え、未舗装路、高地山岳路、サファリ、砂漠などのアフリカ特有の道

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樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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