日産、約1,600台分の完成車両の排ガス抜き取り検査を不適切な方法で実施
日産、またしても完成車検査における不適切行為発覚
日産自動車は、日産自動車九州以外の国内全車両製造工場において製造された車両について、一部の排出ガス・燃費測定試験において不適切な行為があったことを公表した。
事の発端は2017年9月に発覚した、完成車両検査における不適切なデータの取扱い。今回の事象は、前回の不正を受けて法令遵守の徹底を目指すために自主的に実施していた点検・調査の過程で発覚した。
対象車両の保安基準適合、カタログ燃費の整合は確認済み
なお今回の不適切な完成車両検査の対象となった車種に関しては、GT-Rを除くすべての車種において、保安基準の適合性に加え、型式としての排出ガスの平均値が諸元値を担保できていることが確認されている。
燃費についても同様に再検証し、すべての抜取検査対象車種が、燃費の諸元値を担保できていることが確認された。従って、カタログ等で公表されている燃費の数値に誤りはない。
今回発覚した不適切行為の内容
今回不適切な行為が確認されたのは、完成車両の排出ガスを抜き取ってその成分や量を検査する「排ガス抜き取り検査」。
確認された不適切行為の内容は大きく分けて2つで、1つは検査時に規定の温度や走行時間を逸脱して検査を行なったもの。対象台数は690台に及ぶ。
もう一つは、検査結果の測定値を書き換えたもので、対象台数は913台。具体的には設備の操作画面上で、排気成分の測定値などを書き換えていた。
対象となった車種と工場
今回のような不適切な完成車両検査は、早いところでは2013年4月から行われていた。
対象となった車両および工場は以下の通り。
不適切な検査の対象となった車種
・R35(GT-R)
・Z34(フェアレディ Z)
・HV37・YV37(スカイライン)
・HGY51(シーマ)
・K/NY51・Y51・HY51(フーガ)
・E12・HE12NE12(ノート)
・F15・NF15・YF15(ジューク)
・Z12(キューブ)
・B17(シルフィ)
・K13・NK13(マーチ)
・M20(N200 バネットNV200)
・VM20・VNM20(NV200 バネット)
・Y12(ウイングロード)
・VY12・VZNY12(NV150 AD)
・E52(エルグランド)
・E26(NV350 キャラバン)
・F24(アトラス)
・E50P(パラメディック)
不適切な検査が行われていた工場
・栃木工場
・追浜工場
・日産車体湘南工場
・日産車体九州
・オートワークス京都
対策と原因調査
今回の不適切行為の発覚を受け、同社は下記の通りの対策を決定。
1.全車両製造工場において排気抜取検査をいったん停止し、管理者または監督者常時立会の下で検査を再開し、ログデータの確認も実施
2.本年7月末までに、設備を測定値の書換えができないシステムに変更予定
また、詳細は発生原因や背景については追って調査の上報告するとしている。
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