後席は安全と勘違い? 未だに後部座席シートベルト3人に2人が未着用
後部座席でシートベルト、約3人に2人が「着用していない」と回答
年末年始の帰省等でクルマを使う機会が増え、交通事故の多発が心配される時期を前に、JAF(一般社団法人日本自動車連盟)が、毎年警察庁と合同で実施している「シートベルト着用状況全国調査」の結果を公開した。
今年の調査結果においても、一般道路でのシートベルト着用率は、運転席が98.6%、助手席は95.2%だったのに対し、後席では36.4%と低く、約3人に2人にあたる63.6%が後席ではシートベルトを「着用していない」との結果となり、2016年の調査における着用率が36.0%と、年々逓増しているものの、ほぼ同率で推移しており上昇が見られない現実が明らかとなった。
高速道路での後席シートベルト着用率も微増
高速道路でのシートベルト着用状況を調べてみると、運転席は99.5%、助手席は98.3%と、かなり高い着用率だったが、後席は74.4%の着用率で前年比2.6%の増加が見られ、過去最高の結果ではあるものの、約4人に1人(25.6%)が非着用と未だに低い状況となっている。
JAFでは、これからの季節、年末年始の帰省等でクルマを使う機会が増え、交通事故の多発が心配される時期を前に注意を呼びかけている。
非着用が招く3つの危険とは?
非着用によるリスクはさまざまで、本人が致命傷を負う、同乗者に致命傷を負わせる(衝突の勢いで車内の同乗者にぶつかる)、車外放出(自動車乗車中の者が車内から車外へ放出される)などが挙げられる。
後席だと車外放出するイメージがない方も多いかもしれないが、実際は、クルマが横転した際にサイドドアの窓から投げ出されてしまうケースもあり非常に危険である。自他含めた安全確保のためにも全席でのシートベルト着用が必要だ。
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シートベルトの警報、全席義務化へ
2017年6月、国土交通省は、シートベルトをせずに走行すると警報音が鳴る装置「シートベルトリマインダー」の設置を、2020年9月1日以降に発売されるすべての新型乗用車に義務付けることを明らかにした。
この決定は、従来のシートベルトリマインダーによる警報の対象(これまでは運転者席のシートベルトのみ)を拡大し、後席を含むすべての座席をその対象とするもので、後席シートベルト着用率の大幅な向上と交通事故抑制効果が期待されている。
しかし、制度が前進することよりも重要なのは、ひとりひとりの危機意識である。運転する人と同乗者が相互に、常にシートベルトの着用を確認し合うことを忘れないように気をつけていきたい。
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