マツダ、自動車リサイクル法に基づく2008年度再資源化等の実績を公表
マツダは、2005年1月1日にスタートした自動車リサイクル法に基づき、使用済み自動車のシュレッダーダスト(ASR: Automobile Shredder Residue)、エアバッグ類、フロン類の3品目について、2008年度(2008年4月1日から2009年3月31日)の再資源化等の実績を公表した。
マツダは、ユーザーから預託したリサイクル料金によって、全国で特定3品目の再資源化を行っているが、2008年度はASR引取りが台数で19万台、重量で3万4千トン、うち2万6千トンを再資源化。ASRの再資源化率は75.4%で、2015年度法定基準70%を大幅に前倒しで達成、さらに環境中期計画マツダグリーンプラン2010に掲げている2008年度目標72%も同時に達成した。これは車両のリサイクル実効率で約96%に相当するとしている。
さらに、エアバッグ類は、8万3千台(16万8千個)を引取り、回収処理または車上作動により再資源化を行なった。エアバッグ類の再資源化率は94.3%と、法定基準85%を上回り、フロン類についても適正に処理を行なった。
特定3品目の再資源化等に要した費用の総額は16億2,652万円で、資金管理法人から払渡しを受けた預託金の総額は15億6,734万円、全体収支は5,918万円の赤字となった。
マツダは、自動車メーカー14社と協同して、2008年度ではリサイクル施設の増強やASRをセメント原料の一部として再利用する活動などを積極的に行い、ASR再資源化の促進を行ってきた。
今後も、マツダは独自開発した世界初の廃車バンパーリサイクル自動化技術をはじめとする先進的な技術開発を進めることで、限りある資源の有効活用をし、来る循環型社会の構築に向け着実に取り組みを強化していくとしている。