メルセデス・ベンツ、CクラスベースのSUV新型「GLC」誕生!…価格は628万円から
メルセデス・ベンツ日本は、新型「GLC」を2月9日より発売開始した。
「GLC」の前身である「GLK」は、2008年に誕生したメルセデス4番目のSUVで、3.5リッターV6エンジンとフルタイム四輪駆動によるオールラウンドな走行性能、力強い個性的なデザインを特徴としていた。
今回のフルモデルチェンジにより、メルセデス・ベンツのベストセラーモデル「Cクラス」と同等の安全/快適装備を備えるとともに、車種名についても、メルセデスのSUVモデルを表す「GL」と車格を表す「C」を組み合わせ、「GLC」と刷新した。価格は628万円~745万円(消費税込)。
デザイン
「GLC」のボディサイズは、全長4,660mm*、全幅1,890mm、全高1,645mmとCクラス同様、日本の道路事情や駐車場事情において扱いやすいボディサイズとなっている。大きく切れるステアリングによって最小回転半径は5.7mを達成。なお、ステアリング位置は右ハンドルに設定した。
*GLC 250 4MATICの数値
エクステリアデザインは短いオーバーハングにスポーティでダイナミックな最新のメルセデスデザインを踏襲。クーペのようなルーフラインと長いホイールベースがすらりとした優美なサイドシルエットをもたらしている。
また、メルセデス・ベンツはエアロダイナミクスの分野をリードしており、ほぼすべてのセグメントにおいて最高水準のCd値を達成している。GLCも、ボディ細部にわたる徹底した空力最適化により、Cd値0.31(先代GLK:0.34)というセグメント最高水準の空力特性を実現した。
燃費は約15%向上の13.4km/Lとしながら、最大トルクはほぼ同等の350Nmを確保!
GLCには、最高出力211PS/155kW、最大トルク350Nmを発揮する2リッター直列4気筒 BlueDIRECTターボエンジンを搭載。先代GLKの3.5リッターV6エンジンと比べて大幅にダウンサイジングしたことにより燃費は13.4km/L(JC08モード)と約15%向上させながら最大トルクはほぼ同等の350Nmを確保し、SUVモデルに相応しい力強い動力性能と燃費経済性という一見相反するメリットを高レベルで両立している。
トランスミッションには、メルセデス最新の9速オートマティックトランスミッション「9G-TRONIC」を採用した。現在市販されているトルクコンバータ式トランスミッションの中で最も変速段数が多いこのトランスミッションは、1つのギアが受け持つ速度域が狭くなるため、変速ショックとエンジン回転数の上昇が抑えられ、静粛性と燃費の両方を高いレベルで実現する。
GLCは、最新の全天候型フルタイム四輪駆動システム「4MATIC」を搭載。エンジントルクを前輪33%、後輪67%の比率で配分し、様々な天候や路面状況下で最適なトラクションを発揮する。
Cクラスと同等の安全装備
安全面では、Cクラスにも導入されている最新鋭の技術が搭載された。
全モデルに標準装備の「レーダーセーフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムは、ドライバーの疲れを最小限に抑える快適性が安全なドライブに貢献するという思想に基づき、安全性と快適性を高次元で融合させたもので、メルセデス・ベンツではこれを「インテリジェントドライブ」と総称している。
「インテリジェントドライブ」の土台となっているのが、クルマの周囲ほぼ360度をカバーする複合的なセンサーシステムである。フロントウインドウ内側のステレオマルチパーパスカメラは、最大500mの広範囲をモニターするほか、2つのカメラで車両前方約50mの範囲を立体的に捉える。レーダーセンサーは、フロントおよびリアバンパーに内蔵された25GHzの短距離レーダー計4個、ラジエーターグリル奥の77GHzの中・長距離レーダー1個、リアバンパー中央の25GHzマルチモードレーダー1個の合計6個が搭載されている。
これらのカメラとレーダーから得られたデータをコントロールユニットで融合させ、安全運転支援システムに対応するデータを作成。このデータを高度なアルゴリズムで解析することにより、先行車両、横断車両、後方車両、対向車、歩行者などを検出し、その位置を特定。これにより状況を判断して、アクセル、ブレーキ、ステアリングを自動でアシストする。
また、夜間の安全なドライブをサポートするアダプティブハイビームアシスト・プラスを備えた「LEDインテリジェントライトシステム」も全モデルに標準装備している。
ラゲッジは先代GLKより100リッター拡大の550リッターに!
安全性に加え、利便性を向上する装備として、車両周囲の状況をモニターする「360度カメラシステム」、自動操舵・ブレーキ機能により縦列駐車と車庫入れをアシストする「アクティブパーキングアシスト」を標準装備した。
ラゲッジルームは、セグメントトップの優れた積載性を備えている。通常時で先代GLKより100リッター拡大した550リッター(VDA方式)を確保し、さらに後席バックレストを倒せば最大1,600リッター(VDA方式)まで拡大可能。
ワンタッチ操作でテールゲートが自動開閉し、開口角度も調整できる「EASY-PACK自動開閉テールゲート」も標準装備している。大きく開くテールゲート、張り出しの少ないフラットなフロア形状、後席バックレストを40:20:40の比率で前方に倒せる分割可倒機構により、乗員数や荷物の形、大きさに合わせた幅広い使い分けが可能だ。
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