スバル「BRZ」300クラスで6位入賞【スーパーGT 第3戦タイ】

スバル（GT300）レースレポート

6月21日（日）、タイのチャーン・インターナショナル・サーキットで『スーパーGT 第3戦』の決勝レースが行われ、予選11位からスタートしたスバル「BRZ」（井口卓人／山内英輝組）は6位入賞を果たした。

マシンバランスが改善し、積極的なレース運びを展開

長いストレートを有するチャーン・インターナショナル・サーキットは、どちらかといえば大排気量エンジンを搭載したFIA GT3車両に有利なコースとして知られているが、高速コーナーを得意とするBRZにとっても勝負権のあるサーキットである。

11番グリッドからスタートを担当した山内英輝は、ポジションを落とすことなくオープニングラップを終えると、2周目には早くもポジションをひとつ上げて10番手になるなど、序盤から積極的なレースを展開していく。

山内は、「クルマのバランスはとても良くて、ライバルたちをコーナリングで抜かしていくことができましたが、やはりストレートが速くてブレーキングが安定しているGT3車両を追い越すには、どうしても手こずりました」と、レースの様子を振り返った。

レースの折り返し地点が近づくライバルたちは次々とピットストップを行い、BRZは次第にポジションを上げていく。そして31周目にはついに暫定のトップに浮上。山内はここで自身のベストラップとなる1分35秒643を記録してピットに飛び込み、後半を井口卓人に託した。

6位まで浮上するも、予選での上位確保が今後の課題

ピットストップの影響でBRZは一時11番手までポジションを落としたが、井口はここから反撃を開始。40周目には9番手、50周目には7番手まで挽回。その後も順調に走行し6位でチェッカーを受けた。

後半を受け持った井口は、「予選で僕が失敗して11番手からのスタートとなってしまいました。僕たちにはトップグループと争える決勝での速さがありましたが、ここは富士同様、ストレートが長くてGT3勢を抜くのが厳しく、これが6位に終わる要因となりました。表彰台に上るにはまだ何かが足りないので、次のレースではそれが見つけられるよう、精一杯頑張ります」と今後への抱負を語った。

STIチーム総監督の辰己英治氏のコメント

「やっぱり、予選で好成績を収めることが課題ですね。ライバルたちは遅いクルマに引っかかっても1秒か2秒ラップタイムを落とすだけで済みますが、BRZ GT300は時には3秒も4秒もペースを落とすことがありました。これは、遅いクルマを抜くのにそれだけ手こずっていることの証明といえます。ところが、今回は予選用のセットアップを十分に煮詰めることができなかったので決勝レースでも苦戦を強いられることになりました。シーズン後半には菅生、鈴鹿、オートポリスとBRZ GT300の速さを活かせるコースが続くので、ここで予選トップが狙える戦いができるように準備を進めなければいけないと考えています」

次戦は8月8日(土)・9日(日)に富士スピードウェイで開催される「FUJI GT 300km RACE」。

再びストレートスピードが重要なコースでの戦いとなるが、スバルチームは今回の反省を踏まえて上位入賞を狙う。

リザルト（GT300クラス）

（１）#３ B-MAX NDDP GT-R

（２）#10 GAINER TANAX GT-R

（３）#７ Studie BMW Z4

（４）#11 GAINER TANAX SLS

（５）#65 LEON SLS

（６）#61 SUBARU BRZ R&D SPORT

（７）#25 VivaC 86 MC

（８）#33 Excellence Porsche

（９）#31 TOYOTA PRIUS apr GT

（10）#55 ARTA CR-Z GT

（11）#２ シンティアム・アップル・ロータス

（12）#28 REITER GALLARDO

（13）#０ グッドスマイル 初音ミク SLS

（14）#50 P．MU SLS

（15）#22 グリーンテック SLS AMG GT3

（16）#86 Racing Tech Audi R8

（17）#88 マネパ ランボルギーニ GT3

（18）#77 ケーズフロンティア Direction 458

（19）#21 Audi R8 LMS ultra

（－）#60 SYNTIUM LMcorsa RC F GT3

（－）#87 クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3

（－）#18 UPGARAGE BANDOH 86

（－）#30 NetMove GT-R