世界最小クラスの4人乗り超小型EV「FOMMコンセプトOne」2015年10月から販売開始
株式会社FOMMは、高効率インホイールモーター搭載の世界最小クラス4人乗り超小型電気自動車「FOMMコンセプトOne(フォム・コンセプト・ワン)」を開発したと発表した。これは、FOMMが2013年より大同工業株式会社、日本特殊陶業株式会社とともに超小型電気自動車の開発を進めていたもの。
FOMM コンセプトOneは「カプセルEV」をコンセプトに開発した世界最小クラスの4人乗り電気自動車。
FOMMコンセプトOneは、2014年3月に開催するバンコク国際モーターショーへ出品予定となっている。また、現在ではタイにおいてFOMMコンセプトOneの製造・販売にむけた交渉が進められており、2015年10月からの販売開始を目指す。
FFインホイールモーター
ダイレクト駆動方式で、無駄のない高効率で応答性の高い走りが期待できる。
また、FF(フロントモーターフロント駆動)レイアウトなので、回生エネルギーも回収しやすく、ガソリン換算燃料は96.7km/L。 さらに、インホイールモーターを用いることで、より多くのスペースを獲得。
通常エンジンが装備される場所には、ステアリングや電送系の部品を配置し、車両を小型化することが可能となっている。
カセット式バッテリーと家庭給電
電気自動車普及の大きな課題とされているバッテリー価格と性能のアンマッチを解消すべく、カセット式バッテリーを採用。 2個のバッテリーを直列配置したものを1セットとし、最大3セット搭載可能。その際の航続距離は約100km(市街地走行モード)。
バッテリーは1セットずつ消費していくため、交換の手間が省け、家庭でも非常用電源として使用可能。また、カセット式バッテリーだけでなく、一般的な電気自動車同様、家庭用コンセントからも充電することができる。
耐水害機能を装備
東南アジアで多く発生する水害に巻き込まれても故障しにくい耐水害機能を兼ね備えている。万が一水に流されても、ジェット水流発生装置により水面を移動することができる。
今後の展開
3月末より、タイにて開催されるバンコク国際モーターショーに出品。その後、超小型モビリティに特化した事業モデルを展開。大同工業株式会社および日本特殊陶業株式会社と共同で車両開発を進めながら試作車両やショーカーを製作し、タイにて現地法人もしくは支社の設立が予定されている。
車両の製造(量産)は現地企業への委託を検討中。自社で開発した技術をライセンス提供することで、ロイヤリティを得る形で事業展開。また、車両の販売・マーケティングについても、現地企業と交渉が進められている。
販売目標・スケジュール
2014年/バンコク国際モーターショーに向けたショーカー制作
2014年3月/バンコク国際モーターショー出品
2014年4~6月/第三者増資・資金調達
2015年9月/タイにおいて量産開始
2015年10月/タイにおいて販売開始
希望販売価格:100万円未満
初年度目標販売台数:5000台
会社概要
会社名:株式会社FOMM
URL:http://www.fomm.co.jp
設立:2013年
資本金:101,162,400円(資本準備金含む165,024,800円)
代表者:鶴巻 日出夫(つるまき・ひでお)
プロフィール:
1982年4月スズキ自動車(株)入社。スクーターのエンジンからモトクロッサーの車体まで多岐にわたる設計に従事。1997年4月、アラコ(株)にて、1人乗り電気自動車「コムス」を開発。「i-unit」「i-real」の開発にも携わる。その後、トヨタ車体(株)で新型「コムス」の企画・開発に従事。
2012年10月、(株)SIM-DRIVEにて超小型電気自動車の東南アジア展開を企画。2013年2月、超小型電気自動車の実現を目指す(株)FOMMを設立。代表取締役として現在に至る。
事業内容:小型電気自動車開発 部品開発(超小型電気自動車用高性能インホイールモーターの開発)超小型車両に関する技術コンサルタント 研究開発(地域ニーズに応じた機能開発)
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