ポルシェ カイエン S ハイブリッド 燃費レビュー 【ワインディング編】(2/2)
- 筆者: 金子 浩久
- カメラマン:オートックワン編集部
それはまるでヨットが風を受けて走っていくよう・・・
エンジンだけで走っている時、エンジンが停止してモーターだけで走っている時、そして、キックダウンもしくはスポーツモードに入っている時にアクセルペダルを大きく踏み込むと、エンジン駆動にモーターのアシストが介される。
一定速度で走るようになると、ギアはポポポンッと8速に入っている。そして、アクセルペダルを少し戻した途端にエンジンが止まって、眼の前のタコメーターの針がストンッと落ちる。
セーリングモードに入った!
このスピードだと、風切り音とタイヤと路面の擦過音が小さくないので目立たないが、エンジン音が消えるのは不思議な感覚だ。今までに体験したことがない。
セーリングモードというのも言い得て妙なネーミングで、エンジンだろうがモーターだろうが、何かの駆動力によって前に推し進められている感触がないままに、まるでヨットが帆に風を一杯にはらんだようにして走っていく。
前が空いて、アクセルペダルを踏み込んで加速しようとすると、今度はそれを察知したコンピューターがエンジンを掛け、ゼロ回転で横たわっていたタコメーターの針がピョンと1800回転ぐらいまで跳ね起きる。
タコメーター隣のイラストインジケーターを見ると、エネルギーの流れを表していて、タイヤからバッテリーに向かっていた矢印が消え、エンジンからタイヤを向いた矢印が現れた。つまり、エンジンが掛かった瞬間に、カイエンSハイブリッドはエンジンのパワーによって駆動されることになったのだ。
風だけでセーリングしていたヨットに、ジグザグではなく最短距離で航行する必要性が生じて、船外機を海中に下ろして動力源をそちらに切り替えたようなものだ。
ワインディングロード区間での燃費は優秀で、10.0km/lを記録した。
編集後記
ワインディング編では、当初のルート「陣馬峠越え」を断念。再びJR高尾駅に戻り再スタートです。国道20号(甲州街道)をさらに西へと走らせます。高尾山に沿うように走る甲州街道は、京王線の高尾山口駅前を過ぎると、辺りは一変して山中へと入っていきます。道の両脇には、蕎麦ののぼりが幾つも見えます。どうやら高尾山は蕎麦が名物のようです。
しばらく進むと頭上には建設中の圏央道が現れます。巨大な橋脚にスケールの大きさを目の当たりにします。これが完成すると神奈川県西部と埼玉県北西部の行き来がとてもしやすくなります。そして道幅は徐々に狭くなり、右左へと急カーブが連続します。カイエンSハイブリッドは軽快にこれをかわして行きます。
大垂水峠を越えて東京都から神奈川県に入ったところで、左の眼下には相模湖が見えてきます。JR相模湖駅前の信号を左折して国道412号を下ります。さがみこリゾートプレジャーフォレスト(旧名相模湖ピクニックランド)の前を右折して県道517号線へ。この道と山梨県道35号線通って、ワインディング編のゴールであるJR中央線の上野原駅まで行くのですが、終始アップダウンと適度なコーナリングの連続で、走りを試すにはもってこいのコースです。
しかし道幅が狭いので、カイエンのような大柄SUVはどうぞ慎重に走行してください。
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