三菱 RVR 試乗レポート/藤島知子(1/2)
- 筆者: 藤島 知子
- カメラマン:オートックワン編集部
これまでの三菱ラインナップに無かったことが不思議
今回のRVRは、ミニバン的なコンセプトだった先代とは方向性を変え、じつにあっさりと欧州の流行りに乗って、SUVとクロスオーバーさせたモデルとして登場させてきた。
そもそも、オフロードを得意とする三菱としては、こうしたコンセプトのモデルがありそうで無かったほうが不思議でもある。近ごろの三菱車といって真っ先に頭に浮かぶのは、ギャラン フォルティスやランエボにも採用されている台形グリル×逆スラントノーズを組み合わせた『ジェットファイターグリル』。
RVRの顔つきを見ると、いわゆる兄弟車がまた一台増えたのか、という客観的な印象に捉えられかねないが、立ち止まってよく見つめてみると、見慣れた顔つきも一風違って見えてくるのだ。
RVRはコンパクトサイズのSUVといいつつも、車幅は1,770mmの3ナンバーサイズ。
その理由は、最小回転半径を5.3メートルにとどめるために、前輪の切れ角を大きくとることで車幅にゆとりを持たせたからなのだとか。全長については、タイヤの外側部分の張り出しを抑えたショートオーバーハングのレイアウト。
樹脂パネルを用いたフェンダーを採用することで躍動感あふれる造形に仕上がっており、フットワークに優れたアクティブなイメージを与えている。
小柄で背が高いモデルとなれば、一歩間違うと野暮ったくなりかねないが、テールランプはハイウエスト気味、フェンダーの張り出し感も横幅をワイドに見せる効果が得られていて、引き締まったスタイリングを完成させている。
RVRは台形グリルやサイドのウィンカー、フォグランプ周りのクロームパーツのあしらい方がモダン。
強面のギャラン フォルティスよりも柔らかみのある表情で親しみが沸いてくる。担当したデザイナーに話を伺ってみたところ、「怖い顔対策会議」なるものを開いて、好感が持たれるイメージを探ってたどり着いたデザインなのだとか。
また、外板色に採用されている『カワセミブルーメタリック』はハッとするほど艶やかなカラーリングといえるだろう。
カワセミは『渓流の宝石』ともいわれる蒼くて美しい鳥で、ときには獲物を捕るためにその行動範囲は水中に及ぶ逞しい鳥なのだという。まさにRVRのコンセプトにピッタリとマッチするということで、この色の採用に至ったのだとか。
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