F1、セナ・プロスト時代を彷彿?激しいメルセデス同門対決に接触禁止令!?(3/3)
- 筆者: 山口 正己
- カメラマン:メルセデス・ベンツ/本田技研工業/ルノー
ハンガリー/ドイツの連戦で対決ムードはさらに加熱
F1は、今週末の第11戦ハンガリーGPとその翌週の第12戦ドイツGPが終わると約1ヶ月の夏休みに入るが、その2戦がタイトル争いに重要なカギを握る可能性がある。どちらも比較的低速でトリッキーなコースだからだ。
同じマシンなら差が出にくく、ハミルトンとロズベルグが接近したドラマチックな展開になる可能性が大きい。そして、終盤戦を有利に進めるために、夏休みを気分よく過ごしたい。その意味でハンガリー/ドイツの連戦は、二人の対決ムードをますます加熱させている。
ルイス・ハミルトンは、イギリスのさほど裕福ではない家庭で生まれたが、カート時代にマクラーレンのロン・デニス代表に才能を見込まれてマクラーレン・アカデミーのサポートを受けた。初めて会ったデニス代表に9歳のルイス少年は「ボクはあなたのチームのクルマでワールドチャンピオンになります」と言ったという逸話がある。
一方のニコ・ロズベルグは、フィンランド人の1982年にウィリアムズでF1ワールドチャンピオンになったケケ・ロズベルグの息子としてドイツで生まれてモナコで育った。“育ち”は圧倒的にロズベルグが上だ。
メルセデスの同門対決とともにホンダF1も注目
幼年期に黒人であることで差別も受けたハミルトンは、むしろその境遇がパワーを与え、3度ワールドチャンピオンの原動力になったとも言える。そのハミルトンに対して、ロズベルグはチャンピオン経験がない。
ロズベルグは、一昨年も去年も、ハミルトンにタイトルをさらわれているが、去年11月の第17戦メキシコGPから今年の第4戦ロシアGPまで7連勝。今年は、育ちの良さをかなぐり捨ててもタイトルがほしいところだ。
二人は、同じ1985年生まれの31歳。1月生まれのルイス・ハミルトンが、学年では6月生まれのニコ・ロズベルグより1学年上の先輩になるが、コースに出れば先輩/後輩など関係ない。
今週末のハンガリーGPと、その翌週にはロズベルグの母国であり、メルセデスのお膝元になるドイツGPが注目される。
ちなみにハンガリーといえば第三期ホンダF1が、ジェンソン・バトンの手で唯一優勝したレースであり、去年はフェルナンド・アロンソとジェンソン・バトンがダブル入賞。ドイツは、1964年にホンダがF1GPにデビューしたグランプリだ。
メルセデスの同門対決とともに、ジワリと力を着けてきたマクラーレン・ホンダの闘い振りもじっくりと見届けたい。
[Text:山口正己]
愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!
-
一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?
これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。
-
一括査定は本当に高く売れるの?
これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は最短3時間後、最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。