マツダがロータリーに続き、究極のエンジンを市販化! ハイブリッドよりも実用燃費が良好

マツダがロータリーに続き、究極のエンジンを市販化! ハイブリッドよりも実用燃費が良好
マツダ次世代技術発表会 次世代ガソリンエンジンのロゴ SPCCI燃焼 理想の燃焼に向けたロードマップ 次世代技術コミュニケーション&導入プラン 次世代エンジンの特徴 高回転時の伸びの良さ 出力性能 初期レスポンスの良さ 燃費消費率の大幅な改善 走りと燃費の両立による走る歓びの実現 画像ギャラリーはこちら

世界中の自動車メーカーが開発しているがマツダしか実用化しておらず…

SPCCI燃焼

マツダが圧縮着火エンジンの市販化を発表した。技術的な内容について少し掘り下げて紹介してみたい。

まず「圧縮着火」という技術だけれど、基本的にディーゼルと同じ。空気を圧縮すると燃焼室の温度が上がる。ディーゼルの場合、そこに軽油を吹いて自然に着火させ、爆発&膨張行程に入っていく。

ガソリンで同じことをやっても上手く行かない。なぜか? 発火点の温度が高いからだ。軽油だと300度くらいで爆発を始めるのに対し、ガソリンは100度くらい高くないとダメ。空気の温度を一気に400度まで上げるのは難しい。そこでディーゼルより濃い混合気を作り点火プラグで火花飛ばす。

逆に考えるなら、ガソリンを安定して圧縮着火させられる技術を作り上げれば、ディーゼルエンジンと同じく、薄い燃料を燃やすことが可能になる。

解りやすく言えば、ガソリンエンジンの車両価格でハイブリッド車やディーゼル車と同等の燃費になるのだった。だからこそ究極のエンジンと言われている。

簡単そうに感じるこの技術、今まで世界中の自動車メーカーが手がけてきたものの、全て実現出来ず。最近メルセデス・ベンツも真剣に開発しているようだけれど、市販化の話を聞かない。結局マツダしか実用化出来なかったロータリーエンジンのようなものかもしれません。

>>究極のエンジンSKYACTIV-Xとは

SKYACTIV-Xには3つの驚きが!!

出力性能

今回の発表会では詳細なスペックを公開しなかったが、三つほど驚かされた。

一つは点火プラグ使うことで安定した圧縮着火を行うこと。点火プラグの火花が届く範囲で小規模な爆発を起こし、その伝播エネルギー(圧力)を使い燃焼室の温度を発火点以上にするのだという。これはアイデアだと感心しきり。

二つ目にガソリンのオクタン価の汎用性が高いこと。SKYACTIV-G最大の弱点は、レギュラーガソリンだとヘロヘロになってしまうあたりにあった。だからこそ鳴り物入りで登場したSKYACTIVのガソリンエンジンは全く評価されず。そいつを考慮したらしく、91オクタンでも機能するという。

三つ目は出力。公表されたデータを見る限り、ガソリンエンジンより馬力あり、ディーゼルエンジンと同等のトルクを持つ。ガソリンのターボエンジンのような特性か。それでいてディーゼルと同等の燃費を実現しているというのだから驚く。スポーツエンジンとしても使える?

圧縮点火エンジンがガソリンエンジンの20万円高くらいで実現出来たなら、ディーゼルエンジンの代替パワーユニットになる可能性を持つ。超クリーンなディーゼルエンジンという位置づけになる。ハイブリッドと比べた場合、価格的に同等かもしれないけれど、高速走行時の実用燃費で圧倒することだろう。

[Text:国沢光宏]

>>究極のエンジンSKYACTIV-Xとは

この記事の画像ギャラリーはこちら

  すべての画像を見る >

【PR】MOTAおすすめコンテンツ

検索ワード

国沢 光宏
筆者国沢 光宏

1958年生まれ。ベストカーガイド編集部員を経て自動車評論家に。空気を全く読まず言いたいことを言い、書きたいことを書くので自動車メーカーから嫌われている。現在所有しているクルマは日産 リーフやトヨタ MIRAIなど多数。趣味はラリーに出場すること。人気のない(本人談)Webサイトを運営中。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

MOTA編集方針

「車好きのみんなが見ているメルマガ」やSNSもやってます!
カー用品・カスタムパーツ

愛車の売却を、もっと楽に!もっと高く!

  • 一括査定はたくさんの買取店からの電話が面倒?

    これまでの一括査定は、たくさんの買取店からの電話が面倒でした。MOTA車買取なら、最大20社の査定額をwebで簡単比較。やり取りするのは査定額上位の3社だけ。車の査定が楽に完結する仕組みです。

  • 一括査定は本当に高く売れるの?

    これまでは、買取店に会わないと査定額がわからず、比較がしづらい仕組みでした。MOTA車買取は、申込翌日18時に最大20社を簡単比較。加えて、買取店は査定額上位3社に選ばれるために競い合うから、どうしても高く売れてしまいます。

人気記事ランキング
最新 週間 月間

新着記事

新着 ニュース 新型車 比較 How To
話題の業界トピックス・注目コンテンツ

おすすめの関連記事

マツダの最新自動車ニュース/記事

マツダのカタログ情報 マツダの中古車検索 マツダの記事一覧 マツダのニュース一覧

この記事にコメントする

コメントを受け付けました

コメントしたことをツイートする

しばらくしたのちに掲載されます。内容によっては掲載されない場合もあります。
もし、投稿したコメントを削除したい場合は、
該当するコメントの右上に通報ボタンがありますので、
通報よりその旨をお伝えください。

閉じる