マツダ新型ロータリー搭載車「RX-9」開発にGO!価格は約800万円に決定との真相は!?(3/3)
- 筆者: 桃田 健史
「RX-9」のポジションはズバリ!「GT-R」
仮に、「RX-VISION」=「RX-9」とした場合、「RX-9」はスーパーカーになる。
これから量産計画を立てるとなると、ベンチマークはアキュラ(日本ではホンダブランド)「NSX」となり、価格は2000万円級となるだろう。その価格を付けるとなれば、パワートレインには3ローターが必然となるはずだ。
いっぽうで、「RX-9」をマツダ第七世代のシンボルとして見る場合、商品企画としては高級スポーツカーであり、パワートレインは2ローター・ターボとなり、ベンチマークはレクサス「LC500」となるかもしれない。
だが、「LC500」は現行レクサスラインアップを考慮すると1000万円級になる可能性が高い。マツダとしては、レクサス級のブランドイメージにいきなりジャンプすることは、現時点で難しい。
そうなると、ちょうど良いベンチマークとなるのが、「GT-R」だ。R35が2007年に登場した際、車両価格は777万円だった。その後の改良を経て、現在は1000万円級にとなっている。
「RX-9」としても、売り出しは800万円程度で、仕様変更やスポーツパッケージ化などの改良によって、モデル後半に1000万円越えという価格イメージが想像できる。
「RX-9コンセプト」発表タイミングは?
マツダラインアップが第七世代となる2017年、「RX-9コンセプト」登場のタイミングは同年の東京モーターショーになる可能性が高い。そして量産型の登場は「市販化GOから2~3年」と考えれば、世界発表の場が2019年1月の北米国際自動車ショー(通称デトロイトショー)という「逆算」が成り立つ。
日本を含め、先進国での「若者のクルマ離れ」が加速するなか、夢に満ちたジャパニーズスポーツカー「RX-9」登場をいまから大いに期待したい。
[Text:桃田健史]
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