【DESIGNER’S ROOM】マツダ 新型「アクセラ」デザイナーインタビュー/マツダ デザイン本部 チーフデザイナー 田畑 孝司(2/5)
- 筆者: 森口 将之
- カメラマン:オートックワン編集部・MAZDA
セグメントを超えるダイナミックなフォルムを実現
AO:全長を旧型と同じにしつつ、ホイールベースと全幅を拡大したのは、デザイン側からの要求ですか。
T:はい、ホイールベースについては佇まいを重視して伸ばしました。スカイアクティブテクノロジーはモジュラー方式の考え方なので、事前に骨格を決めていく中で、前輪を60㎜前に出そうと決めました。幅はグローバルカーであることを考えて広げましたが、1800㎜より狭くすることは心掛けていました。
AO:Cセグメントでここまでダイナミックなデザインを実現しようとすると、コスト面が懸念されますが。
T:造形そのものではコストよりむしろ技術や努力が問題になります。マツダは、古くは『ときめきのデザイン』に取り組んでいた頃から、このような造形を積極的に取り入れていて、かなり経験を積んでいます。
今回も、現場の方々が、こういうのは難しい、これならできると助言してくれたので、やりやすかったです。難しかった場所を挙げるとしたら、アクセラスポーツ(ハッチバック)のリアゲートでしょうか。リフトゲートの傾きを強くして深い絞りを採用したので、空力対策もあって成形性などで生産技術の人たちに頑張ってもらいました。
AO:フロントマスクはナンバープレートをグリルに入れたことがアテンザと違います。
T:旧型もグリルの中に入れています。ただ今回はアテンザ同様、クロームメッキのラインをグリルの下に入れたので、グリルの存在感が強くなりました。そのときにナンバープレートとの相性がどうなのか、かなり議論しました。
アクセラの記号性として、スポーティに見せるためには重心を下げたいという気持ちから、グリルを大きくしてナンバープレートを中に入れたのです。
フロントではそれ以外に、ヘッドランプの眼つきをより精悍にしたいとの思いから、アテンザではヘッドランプ内にあったウインカーをヘッドランプの外に出すことにして、ヘッドランプの上下を薄くしました。
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