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LS460
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エクステリア
日本のレクサスデザイン部でデザインが行われたLS460は、レクサスのフラッグシップであるとともに、日本文化に根ざした伝統と先進を融合というレクサス独自のデザインフィロソフィー、L-finesseをこれまでにない形で具現化されている。 新型LSのエクステリアは、「Incisive Simplicity : 純」の力強さと「Intriguing Elegance : 妙」の躍動感あるラインが融合し、絶妙なコントラストを醸し出すフォルム、連続した表面の凹凸による陰影により、この新しいデザインフィロソフィーの中心となるテーマを支えると共に、レクサスの新しいフラッグシップの力強さとダイナミズムが表現されている。
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フロントビュー
フロントでは、水平基調のラインを持つ幅広のグリルが、新型LSであることを明確に表現する。毅然とした表情のヘッドランプはグリルよりも高い位置に配置され、ダイナミクスを強調する独特なフロントは、L-finesseを象徴する斬新な特徴となっている。 ヘッドランプに使われている力強い「アローヘッド」は、「Incisive Simplicity : 純」を表現し、フロントピラーと繋がる力強いボディラインを描いている。このモチーフは、書道や侍の刀の動きのようなすばやく流れるような流麗な変化を通じてダイナミズムを表現し、エクステリアの随所に見られる「アローヘッド」と「スリリングショット」の造形によってさらに強調されている。
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リアビュー
新型LSのリアは、ルーフラインがトランク上部までなだらかに流れ、大きくカーブしたテールライトのクラスター上部のエッジを際立たせており、ベルトラインはリアパンパーに深く切り込むように先端をカットしたトランクパネルの上部で終わっている。シンプルさと複雑さが、ここでも「Intriguing Elegance : 妙」を表現。力強くシンプルなデザインと、LEDランプを作るキメ細やかで複雑な「スリングショット」のモチーフでシンプルさが深められ、L字型クリアランスライトを際立たせている。エグゾーストは、革新的なデザインによりボディをパイプと継ぎ目なしに一体化し、アローヘッド型のフォグランプやエアインテークのディテールはフロントスポイラーのベースに巧みに反映されているのがわかる。
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サイドビュー
新型LSのサイドビューは、ボンネットのラインからルーフにかけてラインとベルトラインが前方から後方まで伸びやかに流れ、自然なベルトラインが、フロントフェンダーで対照的なフォルムを作り出し「Intriguing Elegance : 妙」を引き立てている。フロントおよびリアドアパネルの表面は、立体的な部分の陰影がでるように仕上げられている。 LS460のロングキャビンプロポーションはL-finesseデザイン独自のもので、フロントウインドウとリアウインドウはどちらも前後のホイール中心からそれぞれ等距離に置くことにより、ゆったりとしたキャビンスペースを生み出している。
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インテリア
レクサス LSのインテリアデザインはさまざまな革新的技術により、衝撃保護性能、高級感、および静粛性を作り出している。室内は4つの独立したエリアに分割され、シートやドアトリムの作りはそれぞれに乗員を心地よく包み込むようにデザインされている。インテリア表面の構成は日本の伝統美に不可欠な職人技の豊かさを表現。最高級木材、本革、エレガントな金属のハイライト部分などがキャビン全体にかつてない精密な方法で取り付けられ、部品を取り付けた隙間は、従来型のLSに比べて50%以上低減され、最高で0.5mmにまで低減した部分もある。
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フロントシート
新型LS460は、本革シートを標準装備する(日本仕様にはファブリックシートも設定)。内外装全体の快適性を確保するため、厳選された最高品質のセミアニリンレザーを採用している。通常よりも長いバフ仕上げとプレス時間、さらにスーパーシーム、ダブルスティッチ縫製の仕上げを採用し、スムーズで均一な表面を確保している。快適性向上のため、フロント席のシートベースには人間の筋肉の特性に合わせた3次元ネットを使用し、高速コーナリング時の振動の抑制とサポート性を両立している。クッションパットの3次元ネットは、正しい乗員の姿勢を確保し、シート表面のフィット感を向上させるだけでなく、疲労を低減するための振動吸収度を高めている。
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リアシート
リアシートはさまざまなリア専用の装備により従来型に比べ快適性、楽しみを格段に広げている。40:20:40の電動可倒式リアシートを採用。シートバック部の中折れ機能はシート上部の調整が可能。リラックスできる姿勢を維持でき、さらに前方の視界も向上させている。ヘッドレストの位置は電動で前後、上下の調整が可能でシートバックは最大38度リクライニングさせることができる。またリアシートには、好みの温度を維持できるベンチレーションシステムを装備する。
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メーター
レクサスのオプティロンメーターには、タコメーター、燃料およびエンジン温計と共に、LOCDカラーマルチインフォメーションディスプレイが搭載されている。このディスプレイには4つの統合されたモニターパネルを通じ、車両の状態と診断情報、トリップコンピューター、タイヤの空気圧、外部気温、ギア位置、ドアおよびトランクの開閉状況、クルーズコントロールなど19種類の情報をドライバーに提供する。またこのディスプレイはLS460の安全システムとも連動し、例えばプリクラッシュセーフティシステムが車両前方に障害物を発見した場合はディスプレイが赤く点滅して「BRAKE!」という文字を表示する。
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スイッチ類
優れた人間工学デザインと、触感も機能的にも優れたスイッチ類は、新型LS460の先進的な技術により実現された。センターコンソールの複雑な形状は、ディテールへの労を惜しまないエルゴノミスクへの取り組みによって決定され、また中央のエレクトロマルチビジョンを囲む、センタークラスターの外側の部分は、スイッチがどちらの席からでも見えるように配置されている。これは下方に行くにしたがって面変化し、左右それぞれのフロントシートに独立して設けた温度調節ボタンに繋がっている。
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リアモニター
新型LSは、リア専用に天井に電動で格納が可能な9インチVGA高精細LCDフルカラースクリーンを搭載。センターコンソールのエレクトロマルチビジョンとは異なり、走行中でもDVDを見ることができる。またセンターコンソールにはビデオプラグを備え、ビデオカメラやTVゲームなどを接続することが可能となっている。
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ヘッドランプ
レクサス特有のL-finesseのアローヘッドをモチーフとした一体型ヘッドランプは、暗くなってからでも新型レクサスのフラッグシップをひと目で認識させるデザイン。複数の楕円形から構成された新しいプロジェクターランプには、直径125mmの大型のポリカーボネートクリスタル製ハウジングにより、レクサスのフラッグシップにふさわしい存在感を寄与している。厳選されたポリカーボネート素材は11mmの厚さを持ち、高級グラスのような高品質を得るために入念な仕上げが施される。最高級クリスタルメーカーが製造するガラスの独特の外観を再現するために、コーナー細部の成型は手仕上げ。選び抜かれたポリカーボネート素材は、その製造および仕上げにおける高度の品質基準によりクリスタルと同一の屈折率を確保する 。
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4.6リッターV8エンジン
レクサス LSに搭載される新型V8エンジンIUR-FSE(4.608cc)は、ボアストロークを94×83mm、圧縮比を11.8:1の高圧縮比としており、最高出力380ps(280kW)/6,400rpm、最大トルク493Nm/4,100prmを実現する。また世界初の8速オートマチックトランスミッションを通じて後輪を駆動することで、LS460は0-100km/hで5.7秒、80-120km/hで4.7秒という優れた加速性能を実現する。さらに0-400mは13.8秒、最高速度は250km/h(電子制御リミッター付)としている。これらの優れた動力性能にもかかわらず、欧州ECモード総合燃費では11.1リッター/100km、CO2排出量では261g/kmを達成する。
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サスペンション
新型レクサスLS460は、フロントとリア両方にマルチリンク式のエアサスペンションシステムを採用。クラス最大となる1,607mmのトレッドと新しい高性能エアスプリングとの組み合わせにより、優れた操縦性・走行安定性、および操舵フィールを実現している。フロントサスペンションには、新設計のアッパーおよびロアのダブルジョイント式のサスペンションシステムが使用される。前後アッパーアーム、ナックル、およびリアロアアームは、バネ下質量の大幅な軽減をもたらす鍛造アルミ製。この新しいサスペンションシステムには、ジオメトリー上の特徴が2つ。
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リアサスペンション
コーナリング時の優れた操縦性・走行安定性と最適な乗り心地を実現するために、リアにはバネ下重量の削減とともに、サスペンション構成部品に、より高剛性な素材を使用したまったく新しいマルチリンク式サスペンション(5リンク)を採用している。5つすべてのアーム、キャリア、アブソーバーのアッパーサポートリングに、鍛造アルミを使用している。
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プリクラッシュセーフティシステム
新型LSは、最新の予防安全技術、衝突安全技術およびプリクラッシュセーフティ技術を採用する。進化したプリクラッシュセーフティシステムは、世界初の4つの予防安全技術である、先進の障害物検地システム、ドライバーモニタリングシステム、緊急回避システム、後突プリクラッシュセーフティシステムを採用する。これらの機能は、衝突の危険をドライバーに知らせ、回避行動のための車両の動きを最適化するとともに、必要に応じて衝突時の車速を下げるため、自動的にブレーキを作動させる。
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障害物検知システム
プリクラッシュセーフティシステムの歩行者検知システムは昼夜を問わず車両の前方にある障害物を検知する。新型LSでは、初めて歩行者検知を可能とした。このシステムは、ミリ波レーダーと赤外線カメラ両方からの情報を読み取る。ステレオカメラは、近赤外線CCDレンズがフロントガラス上端に350mmの間隔で設置されている。夜間はヘッドライトのハイビームに組み込まれたプロジェクターから近赤外線を照射し、車両前方の歩行者などを捕らえ、デジタルビデオ画像としてシステムに送信する。このステレオカメラは夜間も25mの範囲で歩行者を検知することが可能。
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ドライバーモニタリングシステム
新型LSは、世界初のドライバーモニタリングシステムを搭載する。このシステムはステアリングコラムカバー上端に設置されたCCDカメラと、6つ近赤外線LEDにより、昼夜を問わず高い検知機能を発揮する。ドライバーモニタリングシステムは、まずドライバーの顔(目、鼻、口)の動きを検知し、顔のセンターラインと幅を測定することで、ドライバーが左右を見ているときの頭の動きをモニタリングする。運転中にドライバーが正面を向いていないとシステムが判断し、衝突の可能性があると判断した場合、プリクラッシュ警告ブザーで注意を促す。そして、その状況が続く場合には、ドライバーにブレーキを警告する。さらにドライバーが反応しない場合には、他の全てのプリクラッシュ機能を作動させる。
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後追プリクラッシュセーフティシステム
LS460は世界初の後追プリクラッシュセーフティシステム(RPCS)を搭載する。車両が停車中、移動中にかかわらず、後追プリクラッシュセーフティシステムはリアバンパー内に搭載されたミリ波レーダーを使用し、後方の車両を検知する。そして、後突が避けられないと判断すると、プリクラッシュインテリジェントヘッドレストを作動させる。これは運転席・助手席のヘッドレストを前方へ最大60mm、上方へ最大25mm移動させ、追突された際の衝撃を緩和させ、むち打ち障害を軽減させる。
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リアコンビランプ