ランドローバー 新型ディスカバリー4(2014年モデル)試乗レポート/九島辰也(2/2)

  • 筆者: 九島 辰也
  • カメラマン:ジャガー・ランドローバー・ジャパン
ランドローバー 新型ディスカバリー4(2014年モデル)試乗レポート/九島辰也
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シームレスな加速で、高級サルーンのような快適さ

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では、実際に走った印象だが、3リッターエンジンとこのクルマの相性はすごくよく思えた。クルマ自体が軽くなりボディの切り返しに軽快さが増したようだ。

エンジンルームのダイエットはそのままステアリングに軽さを伝える重要な要素。それが体験できたのだから文句はない。それにどの回転域からも加速できる太いトルクは好印象。機械式過給機の恩恵は大きく、3リッターを4リッター近い自然吸気ユニットに感じさせる。

しかも、今回ワイドレシオの8速を採用したことで加速もシームレスとなった。ギアの変速ショックは皆無でまるで高級サルーンのような快適さを見せる。まぁコーナー手前でエンジンブレーキを使おうと思うと少々ギアの多さに疲れるが、それ以外にネガティブな要素は見当たらない。

また、今回リリースで発表されてはいないが、クルマ自体の剛性を高く感じた。いわゆる熟成という感じだろうか。そのためアウトバーンの左車線をかなりのハイスピードで滑走しても臆するところはなかった。ステアリングも正確で高速域でピタリ安定させることができる。新型レンジローバーや同スポーツがそうであるように、このクルマのオンロード性能は高い。きっと新型2モデルのノウハウをこいつにも注入したのだろう。

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ボンネット前部の文字が“DISCOVERY”に

ランドローバー 新型ディスカバリー4(2014年モデル)

といった感じのディスカバリー。3列シートの7人乗車であることからしても実用性の高さはうかがい知れる。となれば後はプライス。いったいどこまでリーズナブルに設定できるか期待したいところである。

そうそう、忘れていたが、2014年型からボンネット前部の文字が“LANDROVER”から“DISCOVERY”になったのも重要なポイント。ファンにとってこの変更点は大きい。ただ、長年LANDROVERが使われていたことを鑑みれば少々寂しい気がしなくもない。

それはともかく、パワートレーンの変更は乗ってみなくてはわからない。ディスカバリーに興味のある方、是非ご試乗を。といっても春までお待ちくださいませ。

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九島 辰也
筆者九島 辰也

外資系広告会社から転身、自動車雑誌業界へ。「Car EX」副編集長、「アメリカンSUV」編集長などを経験しフリーランスへ。その後メンズ誌「LEON」副編集長なども経験。現在はモータージャーナリスト活動を中心に、ファッション、旅、サーフィンといった分野のコラムなどを執筆。また、クリエイティブプロデューサーとしても様々な商品にも関わっている。記事一覧を見る

樺田 卓也 (MOTA編集長)
監修者樺田 卓也 (MOTA編集長)

自動車業界歴25年。自動車に関わるリテール営業からサービス・商品企画などに長らく従事。昨今の自動車販売業界に精通し、売れ筋の車について豊富な知識を持つ。車を買う人・車を売る人、双方の視点を柔軟に持つ強力なブレイン。ユーザーにとって価値があるコンテンツ・サービスを提供することをモットーとしている。

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