スタッドレスタイヤはいつ交換するのがベスト? 雪道に行くなら覚えておきたい冬用タイヤのポイント

  • 筆者: MOTA編集部
  • カメラマン:MOTA編集部
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冬用タイヤの定番とも言えるスタッドレスタイヤ。タイヤメーカー各社は7月ごろに新製品を発表し、9月ごろから発売される。

本来であれば今ごろの時期に交換するべきなのだが、首都圏に住む多くの人は冬に入るころ、もしくは雪が降ってから交換するという人もいるかもしれない。今回は、スタッドレスタイヤのポイントについて紹介したい。

目次[開く][閉じる]
  1. スタッドレスタイヤはスパイクタイヤに代わって登場した
  2. 雪が降っていなくてもスタッドレスタイヤに替えた方が良い
  3. なるべく早めに交換しておくことが大切だ
  4. 降雪時の運転で注意すべきポイントとは

スタッドレスタイヤはスパイクタイヤに代わって登場した

スタッドレスタイヤとは雪道や凍結路で滑らず、安全に走るために開発された冬用タイヤのことだ。

かつてはタイヤに鋲が打ち込まれたスパイクタイヤが冬用タイヤとして使用されていたが、乾燥した道路を走行するとアスファルトを削り粉塵公害を引き起こしたため、1991年から原則禁止となった。そこで、鋲を使わない「スタッドレスタイヤ」が開発され、現在に至る。

雪が降っていなくてもスタッドレスタイヤに替えた方が良い

では、そもそもなぜ早めにスタッドレスタイヤに交換しなければならないのだろうか。

一つ理由として挙げられるのが、雪が降らなくても冬道は路面が凍結するためだ。

冬道は気付きにくい凍結路面があるため、雪が積もっていなくてもスタッドレスタイヤは必要となる。

最低気温が3度以下になると、路面の温度は氷点下を下回る恐れがあり、普段雪が降らない都市部でも路面が凍結する日が多くある。

また、大雪や雨が降った翌日も注意するべきだ。解けた雪や路面に残った雨が氷に変わり、一見すると濡れた路面に見える凍結路面(ブラックアイスバーン)が発生することもある。

普段雪の降らない地域であっても、天気の変化によって雪が降る可能性があるため、夏タイヤのままでは予期せぬスリップなどの危険がある。そのため、雪があまり降らない地域でもスタッドレスタイヤの準備が大切だ。

なるべく早めに交換しておくことが大切だ

それでは、スタッドレスタイヤはいつ履き替えるべきなのか。

ウインターシーズンが本格化すると、スタッドレスタイヤを交換するにもタイヤ店が混雑しやすく、交換に時間がかかる。早い時期からの交換なら比較的店舗も混雑していなく余裕をもって交換できるため、シーズン前の履き替えをおすすめしたい。

スタッドレスタイヤに交換したら慣らし走行しておきたい

また、スタッドレスタイヤが本来の性能を発揮するためには、60km/h以下の走行速度で200km以上の走行距離の慣らし走行が必要だ。万全の状態でシーズンを迎えるためにも、冬シーズン前に購入し、慣らし走行を済ませておきたい。

スタッドレスタイヤだけでなくチェーンとの併用も重要だ

一方、スタッドレスタイヤでは注意が必要なポイントもある。

スタッドレスタイヤを装着する場合、タイヤチェーンのような不快な揺れがないため、長距離のドライブでも快適に過ごせる。しかし、緊急脱出用として、タイヤサイズに適合するチェーンを用意しておくことが大切だ。

「大雪特別警報」や「緊急発表」など、大雪が降った際にタイヤチェーンの装着を義務付けるチェーン規制省令が2018年12月14日から施行された。

チェーン規制が発令された場合はスタッドレスタイヤであっても通行できない場合があり、チェーン装着が必要となる。

降雪時の運転で注意すべきポイントとは

雪道に不慣れな人ほど、突然の降雪時の運転には注意が必要だ。

まず急を要する運転はやめた方が良い。時速30kmで走行すると、乾いた路面と比較したときに雪道では2.4倍、ミラーバーンの氷上では8倍制動距離が延びる。

氷雪路では「急」がつく操作にならないよう、周囲の状況をしっかりと把握し、いつもよりも速度を落として車間を十分にあけて走ることが大切だ。

また、冬の路面は朝晩だけでなく日中も常に変化する。日陰や交差点など凍結しやすい場所も潜んでいるため、気温や路面状況の変化を気にしながら運転したい。

ほかにも新品スタッドレスタイヤ装着時にはタイヤが馴染むまで時速60km以下の走行速度で200km以上走行する慣らし走行が推奨されている。慣らし走行により、タイヤの表皮がとれて本来のゴムのグリップが発揮される。

以上のことから、なるべく早めにスタッドレスタイヤに交換し、タイヤ交換前後の性能差に慣れることも大切だ。

【筆者:MOTA編集部】

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