気軽に手を出すと痛い目を見る? 10万円以下の激安中古車に潜む意外な落とし穴とは!?

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中古車情報サイトなどをチェックしているとたまに見かけることがある、車両本体価格10万円以下の激安車。

少しでも安く移動の手段としてクルマが欲しいと考えている人にとってはすぐにでも飛びつきたくなる価格ではあるが、そもそもなぜそんな格安の中古車が存在するのか?

そして格安車に潜む落とし穴はどんなものが存在するのだろうか?

目次[開く][閉じる]
  1. 激安中古車は「低年式」「過走行」「不人気車」の3拍子がそろっている!
  2. 購入後すぐに車検切れとなる場合も! 車検が残っている個体は要注意
  3. 高額な修理代も覚悟! 売却時の価格はほとんどゼロの場合も

激安中古車は「低年式」「過走行」「不人気車」の3拍子がそろっている!

まず激安中古車になりがちな要素としては、「低年式」、「過走行」、「不人気車」という3つの要素が存在する。この3つの要素の複数を兼ね備えた車両だけが激安中古車の称号を得ることができるのだ。

逆に言えば、どんなに低年式で過走行でも人気があればトヨタ カローラレビン/トレノ(AE86)のようにとんでもない価格で取引されているし、低年式の不人気車でも圧倒的に低走行であれば、それなりの値段で店頭に並ぶことがあるということになる。

車検の残りが少ないことも激安中古車の特徴だ

そして、激安中古車のもう一つの特徴としては、車検の残りがあるという点も挙げられる。当然ながら車検を新たに取得する場合は、車両本体価格のほかに車検に関わる費用や税金が必要となるため、最終的な支払い総額は大きくかさんでしまう。

しかし、車検の残りがわずかでも残っていれば諸費用を大きく抑えることができるため、乗り出し価格も安価にすることができ、購入検討ユーザーのハードルを下げることができるというワケだ。

そのため、通常であればそのまま解体屋送りとなるような車両であっても、「車検も残ってるし、とりあえず店頭に並べておくか~」というノリで激安中古車が誕生するということになる。

とはいえ、明らかに調子が悪い車両やすでにトラブルを抱えている車両に関しては、いくら車検残があったとしても販売後にユーザーとトラブルになることは明白であるため、店頭に並ぶ可能性は低いだろう。

高額な整備代を請求されるケースも! 質問事項以外の諸費用も要チェック

また最近はかなり減ってきてはいるが、車両本体価格は激安に見せておいて、いざ購入しようとしたら諸費用で利益を取ろうとするような姑息な手段を取る店もゼロではないので、必ず支払い総額もチェックしておきたいところだ。

購入後すぐに車検切れとなる場合も! 車検が残っている個体は要注意

では激安中古車を購入した場合、どんな落とし穴があるのだろうか? まず大きな問題としては前述のように車検残のある個体を購入した場合は、当然ながらフルで2年(乗用車の場合)の車検がついているわけでない。

特に激安中古車は残っている車検の期間が短いものが多く(車検残が長いとそれだけ価値があるため価格が上がりやすい)、場合によっては購入の翌月には車検が切れてしまうというケースも珍しくないのだ。そのため購入後にすぐ車検費用がかかってしまい、激安中古車を買ったメリットが薄れてしまう場合も多い。

高額な修理代も覚悟! 売却時の価格はほとんどゼロの場合も

また、過走行の個体が多いということは、やはり故障のリスクは低走行車よりも高くなりがちだ。しっかりとメンテナンスがなされている過走行車はノーメンテの低走行車よりも安心、という場合もあるのだが、一般論として過走行車であることのリスクは考慮しなければならないだろう。

そして激安中古車は、手放そうとしたときほぼ値段が付かないということも覚悟しなければならない。もともと人気がないために激安だった車両であるから当然なのだが、次のクルマに買い替えようとしたときに下取り価格を期待してはならないのだ。

と言っても300万円の新車を数年乗って200万円で買い取られた場合はマイナス100万円だが、10万円で買った激安中古車が1円にもならなかったとしてもマイナス10万円で収まる、と考えれば悪い話ではない。

激安中古車は当たりハズレの差が大きいことも多い

ただ、激安中古車全体に言えることは、それなりの価格で取引されている中古車に比べると当たりはずれの差が大きいということ。価格が価格だけに店舗の保証がついていることもほぼないので、ある程度車両状態の見極めができる人でないとオススメはしにくい。カツカツの予算の状態で激安中古車に手を出すというのはやめておいた方がいいだろう。

【筆者:小鮒康一】

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小鮒 康一
筆者小鮒 康一

1979年5月22日生まれ、群馬県出身。某大手自動車関連企業を退社後に急転直下でフリーランスライターへ。国産旧車に造詣が深いが、実は現行車に関してもアンテナを張り続けている。また、過去に中古車販売店に勤務していた経験を活かし、中古車系の媒体でも活動中。最近では「モテない自動車マニア」の称号も獲得。記事一覧を見る

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監修者MOTA編集部

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