ジャガー XFR 試乗レポート(1/4)
- 筆者: 松田 秀士
- カメラマン:オートックワン編集部
最も贅沢なクルマ造りを続けるジャガー
ジャガーはタタモータース(インド)傘下でよりニッチなブランドへと舵を切りはじめた。
その先駆けとなるのが、昨年デビューしたXF。
Sタイプの後継車種という位置付けながら、その内容は旧型とはあまりにもかけ離れた、いわゆるニューモデルだったのだ。モナコで行われたお披露目試乗会、そして今年スペインで行われたXFR試乗会。
この2つのイベントに参加して感じたことは、XFのオリジナリティに溢れる乗り味だった。
何故ジャガーの乗り味は個性的なのだろうか?普通、一つのモデルを造る場合、設計者はそのプラットフォームを他のモデルと共用できないかと考える。つまり、大量生産してよりコストを抑えるためだ。
一番多いのがセダンをベースにしたSUV。この場合、車高の変化に柔軟なサスペンションの形式と取り付け位置が決定され、セダンもSUVも共通のメカニズム(取り付け位置も)を採用することになる。つまり、両方のモデルで妥協ポイントを探すことになるのだ。
しかし、ジャガーは違う。
XFにはXFだけのためにプラットフォームが設計されている。
今日のクルマ造りの中では、一番贅沢な手法なのだ。これが、ニッチマーケットに受けるジャガーのジャガーたる所以であると私は解釈している。
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